気になる!結婚事情

プロポーズや婚約指輪の意義、結婚指輪の選び方、結婚式までの準備など、結婚にまつわるいろいろについて解説します。

国が変われば指輪も変わる!世界の婚約指輪はどんなもの?

今や世界中に浸透している婚約指輪の文化。しかし、その価値基準や選び方は地域によって大きく異なります。海外との交流がますます盛んになり、国際結婚も増えている今の時代、その違いを知っておいて損はないかもしれません。今回は世界の婚約指輪について、地域別にご紹介します。

■「大きなダイヤモンドは愛の証」と考えるアメリカ
車も家も食べ物も、ビッグなサイズが好まれるアメリカ。婚約指輪も例外ではなく、センターダイヤモンドの平均サイズは1カラット前後。0.3カラット前後が主流の日本と比べると、かなり大きいダイヤを用いるのが主流となっています。
その根底にあるのは、「ダイヤが大きければ大きいほど、愛情が表現できる」という価値観。そのため、カラーや透明度などのグレードを下げてでも、カラット数を重視する傾向があるのだとか。しかし大きい分、価格も上がるため、半年から1年程度のエンゲージリング・ローンを組んで購入する男性も少なくないそうです。
また、そうして贈られた婚約指輪を、結婚後も大いに着用する女性が多いのも特徴。結婚指輪と重ね着けしている方もよく見かけます。日本の場合、「高価で大事な指輪だから、特別な時にだけ」と普段はしまいこんでいる人が少なくないですが、アメリカでは着用しないでいると、旦那様に「愛が冷めたのか」と心配されてしまうこともあるようです。

■自由で身の丈にあったスタイルを好む欧州
一方、自由な発想や個性、伝統を重んじる方が多い欧州では、婚約指輪においても、定番や流行にとらわれない、自分たちらしいスタイルが好まれています。

「絶対にダイヤモンドの指輪でなくてはならない」と考える方も少数。エメラルドやアメジスト、パールやサファイアなどの指輪を贈るケースも珍しくなく、また親や祖父母世代から家族に受け継がれきた指輪を贈ることもしばしばあるそうです。以前の記事(https://www.iprimo.jp/columns/cc_3/column98.html)でもご紹介したように、欧州は2000年以上の歴史を持つ、婚約指輪の発祥の地。家族の伝統として受け継がれてきた指輪にも、かなりの重みを感じますね。

価格については、「今の予算内で買える、身の丈に合った指輪を」と考える人が多く、10〜20万円前後が主流だそう。昨今の経済事情も影響してか、結婚前ではなく、結婚後、多少懐に余裕が生まれたから改めて婚約指輪を贈るなど、贈り方やタイミングについても自由な発想をされる方が多いようです。

ちなみに、着ける指についても欧州には特徴があります。日本では結婚指輪も婚約指輪も左手指輪にするのが一般的ですが、世界的に見ると、左手薬指に結婚指輪、右手薬指に婚約指輪を着用する国が主流。これは、左手が「PAST(既にそうなっていること)」、右手が「FUTURE(これからのこと)」を表すという謂れがあるためですが、一部ヨーロッパでは(チェコやブルガリアなどの東欧地域や、フランス、スペインなど)では、この左右が逆になっている国もあります。

また、欧州内は移住している方も多く、自分の着けたい指に好きな指輪をして自由に楽しんでいる方も少なくありません。日本のように「左手薬指に指輪をしている=既婚者」とは限らないので、欧州の方の場合は、指輪だけで婚姻状況を判断しないほうが賢明でしょう。

■「家と家のつながり」が強いアジア
最後に、アジアの風習について。日本と同様、アジアでも婚約指輪を贈る国は少なくありませんが、その好みは大きく異なります。

ダイヤモンドを含め、世界有数の宝石産出地であるインドでは、婚約指輪でもさまざまな宝石が用いられています。素材では、「ゴールド」が最も好まれるそうです。年収の4倍もの額をつぎ込んで執り行うなど、伝統的に「結婚」の儀式には重きを置く国。婚約指輪も例外でなく、ネックレスやイヤリングなどの多彩なジュエリーを一緒に贈るのが通例だそうです。

同様に、東南アジア地域も「結婚」は一大イベント。婚約指輪を贈る風習を持っている国は多く、インド同様、「ゴールド」が人気です。中には、手の指ではなく、足指に婚約指輪をはめる国もあるとか。1年を通じて暖かく、裸足で生活できる国ならではの特徴と言えそうですね。

一方、中国は、家と家の結びつきを重視する国。そのためか、結婚を申し込む際は、指輪ではなく「新居」「お金」「車」などを贈るのが慣例でした。しかし、今の若い世代には負担が大きすぎることもあり、近年は欧米の影響も受けて、婚約指輪を贈るカップルも少しずつ増えてきているそうです。日本と同様、ダイヤモンドの人気は高いですが、国の伝統的な宝石である「ヒスイ」なども重宝されているそうです。

以上、世界の地域別の婚約指輪事情をご紹介しました。旅行中や海外の方に出会った際には、ぜひこんな点にも着目しながら接してみてはいかがでしょうか。結婚に関する文化の違いを話し合ってみるのも、面白いかもしれませんね。