「結婚」という言葉を聞いて「指輪」を思い浮かべる人は少なくないでしょう。映画やドラマでも、指輪を片手にプロポーズするシーンがよく描かれます。ただし、結婚するときに贈る指輪には「結婚指輪」と「婚約指輪」の2種類があり、それぞれ贈られる場面が違います。結婚式で新郎新婦がお互いに交換するのは結婚指輪、プロポーズのときに男性が女性に贈るのは婚約指輪です。ですから、結婚指輪は式を挙げていればほとんどの人が交換しているはずです。それに対して婚約指輪はどうなのでしょうか?そこで、婚約指輪について5つのアンケートを取ってみました。

プロポーズに婚約指輪は少数派!?その理由は?

最初のアンケートは「プロポーズ時に婚約指輪は渡しましたか?」という内容です。つまり、よく映画やドラマのシーンにある、指輪を渡しながらのプロポーズをしたかどうかという質問になります。100人の男性にその質問をしたところ、次のような結果になりました。

【質問】
プロポーズ時に婚約指輪は渡しましたか?
【回答数】
渡した:31人
渡さなかった:69人

ただし、このアンケートはプロポーズをすると同時に婚約指輪を渡したかどうかという質問ですから、「渡さなかった」は「プロポーズをするときには渡さなかった」という回答が含まれています。そのことも踏まえて、実際のコメントを見てみましょう。

■「渡した」と回答した人のコメント
・より一層、思い出に残るプロポーズになると思ったからです。(40代/男性/自由業・フリーランス)
・一生に一度のことであるし婚約指輪がある方が相手の両親も安心すると思う。(30代/男性/自営業(個人事業主))
・一生に一度の決断・選択でもあるので、形として残しておける指輪を用意しました。(20代/男性/会社員)
・女性にとって、アクセサリーをプレゼントされることは嬉しいことだと思います。相手にしっかりと自分の気持ちをアピールすることができました。(30代/男性/会社員)
・婚約の覚悟を形として分かって欲しかったから。口約束では信用性に欠けると思うから。(20代/男性/会社員)
・やはり指輪の箱を取り出してプロポーズしたかったので渡しました。サイズあわせのために後日、指輪を回収して一緒にショップに行くことになりましたが後悔はしていません。(30代/男性/自由業・フリーランス)
・後になって後悔する・されるかもしれないから。婚約指輪を貰っていない人のほとんどが後悔しており、「結婚する人には渡しなさい」と受けた訓示を噛みしめて生きてきたから。(30代/男性/会社員)
・プロポーズ時に婚約指輪を渡すのが当然のルールだと思っていたので。(40代/男性/会社員)
・ドラマや映画の影響か、自分のなかでは「プロポーズ=婚約指輪を渡す」というイメージだったから。(30代/男性/会社員)
・自分の中では婚約指輪を渡して結婚を申し込むのがプロポーズというイメージが強くあったので。(40代/男性/会社員)

渡したと答えた人のコメントを見ると、婚約指輪を渡すことがプロポーズのルールだと考えていた人が多いことがわかります。婚約指輪が無ければプロポーズにならないと考えている傾向が見られます。

■「渡さなかった」と回答した人のコメント
・2人で好みのデザインのものを買いたかったので、プロポーズして了承を得てから一緒に買いに行きました。(30代/男性/自由業・フリーランス)
・妻にデザインを選ん欲しかったので、お互いの両親と会う段取りを決めてから、2人でデパートへ出かけて買いました。(40代/男性/会社員)
・間に合わなかったので、とりあえず婚約指輪なしでプロポーズしました(30代/男性/会社員)
・相手がいらないと言ったから、結婚指輪だけ渡した。お金はほかにまわした。(30代/男性/会社員)
・プロポーズのときは渡さず、プロポーズした相手の好きなものを渡したくて、1カ月ぐらいしてから2人でお店に行って買って渡しました。(40代/男性/会社役員)
・もともと結婚を前提に付き合っていましたが、私はいわゆる授かり婚のため、プロポーズ時には渡していません。(30代/男性/会社員)
・段取りを考えると、プロポーズを受諾されてから一緒に買いに行きたいと思ったため。プロポーズするまで指のサイズも知りませんでした。(30代/男性/会社員)
・軽い探りを入れている段階から、自分で指輪を選びたい人だと感じたから。(30代/男性/会社員)
・結婚前に同棲していて、お互いなんとはなしに結婚するものだという雰囲気があった。休みの日の買い物中に「どうせ一緒に住んでいるし籍入れちゃう?」「そうだね」という程度のプロポーズと返事だったので、婚約指輪を用意するという考えもなかった。(40代/男性/会社員)
・お金に余裕がなかったし、彼女も結婚後の生活の方が大切だし、婚約指輪はなくてもいいよと言ってくれていたので。(30代/男性/自営業(個人事業主))
・婚約指輪を用意していて、プロポーズに失敗したら惨めなので用意しなかった。(40代/男性/無職)

渡さなかったと答えた人でも、本当に婚約指輪を渡していない人はごくわずかだということがわかります。相手の好みやサイズに合わせるために、あえてプロポーズのときに婚約指輪を渡さなかったという人が多く、なかには、指輪の加工が間に合わずにプロポーズのときに渡せなかったという人や、授かり婚だからプロポーズ自体がなかったという回答もありました。

■プロポーズには婚約指輪がやはり必要
アンケートの結果、プロポーズ当日に婚約指輪を用意していなかった人でも、後日婚約指輪を用意している人がほとんどでした。プロポーズの当日に指輪を用意した人は、相手にはっきりとプロポーズしているとわからせるために指輪を用意したことがうかがえます。指輪を渡すのがプロポーズの形だと信じていたという人や、一生に一度の思い出に残るプロポーズにしたかったという意見が特に目立ちました。渡さなかったという人も、後日一緒に買いに行った、結納のときに渡したというコメントがほとんどで、本当に婚約指輪を渡さなかった人は、お金がなかったという人と、同棲や授かり婚でプロポーズせずに結婚した、相手がいらないと言った、というコメントばかりでした。つまり、プロポーズ当日でなくても、プロポーズに成功していたら婚約指輪を渡しているようですから、プロポーズには婚約指輪は必要といってよいでしょう。

婚約指輪の準備は意外とギリギリでも間に合う?

2つ目のアンケートは「婚約指輪はいつ頃から準備し始めましたか?」というものです。男性は指輪に対する知識をあまり持っていない人が多く、宝飾店に買いに行けばすぐに手に入るものと思っている人もいるようです。しかし、婚約指輪は作るするのに日数がかかるため、思い立ってすぐに渡せるものではありません。そこで、一般的にはどれくらい前から準備しているのかを知るために、このアンケートを用意しました。多くの人がどれくらい前から婚約指輪の準備を始めるのかがわかれば、プロポーズしたいと思ったときにも慌てずに済むはずです。回答は次のようになりました。

【質問】
婚約指輪はいつ頃から準備し始めましたか?
【回答数】
プロポーズの1週間前:35人
プロポーズの3カ月以上前:21人
プロポーズの1カ月前:20人
プロポーズの2カ月前:15人
プロポーズの2~3週間前:9人

かなり前から準備している人もいますが、1週間前に準備を始めたという人も多く、意外とギリギリでも間に合っていることがわかります。

■「プロポーズの1週間前」と回答した人のコメント
・急に、プロポーズをしたい衝動にかられて、急いで準備したので。(40代/男性/会社員)
・こちらから用意するというより要求されたような感じでした。一緒に買いに行きました。(50代/男性/会社員)
・私はめんどくさがりなので、指輪の準備がなかなか進まなかった。(20代/男性/会社員)
・直前まで買いませんでした。プロポーズ前に嫌な部分も見えてきてしまっていたので、本当にこの人で良いのかをずっと悩んでいました。(30代/男性/自由業・フリーランス)
・授かり婚のため、指輪は結婚が決まってから結婚式場決めなどの流れから2人で決めていきました。(30代/男性/会社員)

急にプロポーズしたい衝動にかられたから1週間前にしたという人よりも、ギリギリにならざるを得なかった理由も多数あるようです。

■「プロポーズの3カ月以上前」と回答した人のコメント
・彼女とデートを繰り返しているときに彼女が好きなデザインを少しずつ調査しました。そこで、知り合いのデザイナーに相談して少しずつ婚約指輪をデザインしてもらいました。(30代/男性/自営業(個人事業主))
・オーダーメイドでデザインにこだわりたかったので、打ち合わせ期間も考慮して半年前から準備し始めた。(30代/男性/会社員)
・相手の好みのブランドやデザイン、サイズをリサーチする下調べとして3カ月くらい前から少しずつ準備をしました。(20代/男性/会社員)
・婚約指輪は既製品ではなく、自分でデザインして作ったので3カ月以上かかりました。(30代/男性/会社員)
・女性にとって一生に一度のことなので、しっかりと準備したいため。(20代/男性/会社員)
・当時はお金がなかったので、給料やボーナスを貯金して買ったから。(40代/男性/その他専門職)
・婚約指輪がどのくらいの期間で作られるのかがわからなかったため、余裕をもって準備しました。(30代/男性/会社員)

一生に一度のことだから念入りに準備をするという人がいる一方で、デザインに凝ったために3カ月以上の準備期間が必要になったというケースも見られます。とはいえ、とことんこだわり、いろいろ調べて万全の体制にするとなると3カ月あってもたりないことになります。

■「プロポーズの1カ月前」と回答した人のコメント
・丁度クリスマスとも被っていたのでそのときに渡せるように用意を始めた(30代/男性/自営業(個人事業主))
・けっこう準備に時間をかけるタイプなので、1カ月前には用意しときますね。(20代/男性/会社員)
・あまり前もって用意しすぎても、ラッピングなんかにほこりが溜まっても困るし、ギリギリだとサイズ直しなどが間に合わないかも知れないので。(40代/男性/会社員)
・いろいろ店を見て回ったり、女友達にどんなブランドがいいか聞いたりなどの情報収集の期間が必要だったため。(30代/男性/会社員)
・1カ月前に用意する気持ちでいないと、業者側に何かトラブルがあった際に、最悪プロポーズに間に合わないリスクが出てくる。またそれ以上前だと、もしかしたら別れが待っている可能性もあるので。(30代/男性/会社員)
・指輪に文字を掘ったりするので、購入から受け取りまで1カ月ぐらいかかると店員の方に言われました。(30代/男性/会社員)
・仕事の都合などを考え、1番ゆっくりと落ち着いて選べる時期を選んだ。(40代/男性/公務員)

プロポーズを意識してから指輪を探し始めても十分に余裕があるうえに、早すぎて相手と別れてしまうかもしれないというリスクも少ないベストなタイミングと考えている人が多いようです。

■準備にかける時間は人それぞれ
婚約指輪の準備にかける時間は、人それぞれのようです。より長い時間をかけて納得のいくものを選びたいという人や、時間の余裕があるときに買ったという人がいる一方で、早々と買って後悔したくないからギリギリまで待って買ったという人がいるため、それぞれの考え方次第ということのようです。オーダーメイドなら3カ月以上かかるのが普通ですが、名前入れやサイズ直しの加工くらいなら、作業にかかる期間を逆算して選べば良いようです。また、準備期間にお金を貯める期間も入れている人もおり、お金をコツコツ貯めた人ほど準備期間が長いという回答をしている可能性もあります。

ダイヤモンドは大きくなくても大丈夫?

3番目のアンケートは「婚約指輪のダイヤモンドは何カラットのものを選びましたか?」という質問内容です。婚約指輪の代名詞ともいえるダイヤモンドの指輪は、石の大きさによって雰囲気がガラッと変わります。そのため、何カラットのものが婚約指輪として良く選ばれているのかが気になっている人もいるはずです。そこで、次のような選択肢でアンケートを取りました。

【質問】
婚約指輪のダイヤモンドは何カラットのものを選びましたか?
【回答数】
0.2~0.3カラット未満:27人
0.3~0.4カラット未満:26人
0.2カラット未満:19人
0.4~0.5カラット未満:15人
0.5カラット以上:13人

芸能人などの記者会見では1カラットを超えるような大きなダイヤが話題にのぼることがありますが、実際はそれほど大きな石が使われることはあまりないようです。

■「0.2~0.3カラット未満」と回答した人のコメント
・一緒に購入しに行ったので、彼女の好みで購入しました。とても喜んでもらいました。(30代/男性/自営業(個人事業主))
・予算の都合です。本当はもう少し大きい方、0.3~0.4くらいが見栄えも良さそうだったのですが、ひとつ小さいものになりました。(30代/男性/パートアルバイト)
・あまり大きなダイヤを付けられるほど予算がなかったので。大きすぎるダイヤは邪魔になると思ったので。(40代/男性/会社員)
・小さくても数が多くつけられ、綺麗に見せることができたからかなぁ。(30代/男性/会社員)
・もともとダイヤモンドは持っていて、それを加工して指輪を作った経緯があり、もとのサイズが0.2カラットくらいでした。(30代/男性/会社員)
・カラットを大きくするとどんどん値段が高くなるため、30~50万だとこんなもんだった気がする。(30代/男性/会社員)
・ピンクダイヤモンドだったので、非常に高価でした。なのでカラットは控えめにしました(30代/男性/会社員)
・金額を見てカラットを決めました。そんなに予算がなかったので小さめです。(40代/男性/会社員)

ダイヤモンドはカラット数が上がると値段もその分高くなるため、やはり金額を重視した結果が反映されているようです。しかし、なかにはデザインを重視したらこの大きさになったという回答もありました。

■「0.3~0.4カラット未満」と回答した人のコメント
・妻がデザインを見て、これが良いといったものを選んだ。特にカラットにこだわりはなかったようです。(30代/男性/会社役員)
・0.5カラットかなって思ったのですが、無くて、0.4カラットになっちゃいました。(60代/男性/自営業(個人事業主))
・エンゲージリングのデザインはソリティアと決めていたので、ダイヤモンドは存在感を演出したかったです。そのため大きいダイヤモンドにしようと考えつつ、予算も考慮して決めました。(20代/男性/会社員)
・20代男性の平均的なカラット数が0.3~0.4カラット未満という情報を、WEBで調べて知っていたため。正直婚約指輪は一生の印象に残るものなのでしっかりしたものを準備したほうが良いと思います。(20代/男性/学生)
・雑誌やインターネットの情報では、0.3カラットが平均的な婚約指輪であると書かれていたので。(40代/男性/会社員)
・あまり大きすぎても邪魔になりやすいし、嫁がダイヤモンドにそこまで興味がなかったので4mm程度の大きさのものにしようと決めました。あとは、お財布と相談して購入しました。(30代/男性/会社員)

ほかのカラット数では「予算からこのサイズになった」という人が目立つのに、このカラット数を選んだ人の回答では「デザインを重視して決めたらこのサイズになった」という答えが多く見られました。また、インターネットなどで相場を調べた結果、このサイズを選んだという回答が見られるのも、このカラット数の特徴といえます。

■「0.2カラット未満」と回答した人のコメント
・わたしが購入した婚約指輪はダイヤモンドが小さくて0.1カラット位です。(20代/男性/会社員)
・私はもっと高価な指輪にするつもりでしたが、収入の少ない私に妻が気を遣ってくれ、「高価なものよりも可愛いい指輪の方がいい」と言ってくれたので決めました。(40代/男性/自営業(個人事業主))
・素材よりデザインと込められた意味を重視したので、あまりカラット数を考えてなかったです。(30代/男性/会社員)
・価格。もともと婚約指輪渡す予定なかったので、形だけ整えるために購入しました。(30代/男性/会社員)
・はっきりいって、ダイヤモンドなんかとてもじゃないけれど選べなかった。(30代/男性/会社員)
・そんなにお金をかけられないので、ダイヤモンドなんかついていなかった。(30代/男性/会社員)
・金額的にこれが限界でした。小さくてもさりげなくキラリと光る指輪が好きです。(30代/男性/自営業(個人事業主))

0.2カラット未満の場合は、0.1カラットくらいの小さなダイヤモンドが付いていたという回答と同じくらい、ダイヤモンドの付いたものは買えなかったという回答が目立ちました。確かに、ダイヤモンド以外の婚約指輪を選んで渡した場合には、ダイヤモンドとしては0.2カラット未満になりますね。

■ダイヤモンドは大きければよいというものではなさそう
カラット数は、ダイヤモンドの重さです。0.2グラムが1カラットのため、ダイヤモンドのボリュームを出したければ0.3カラット以上を選ぶのが一般的といわれます。しかし、ダイヤモンドの価値を表すものはカラットだけでなく、傷や透明度、色など、ほかにもあるため、カラット数だけにこだわる必要はないのかもしれません。デザイン上のトータルバランスや予算なども含めて、自分たちにとってベストな石のサイズを選べば、喜んでもらえる婚約指輪になるということのようです。

婚約指輪は素材にもこだわる?

4番目のアンケートでは「婚約指輪の素材はどんなものを選びましたか?」という質問をしました。素材とは指輪そのものの材料のことです。婚約指輪というと、ついどんな宝石が付いているかという点に目がいきがちですが、実は素材選びも重要なポイントになります。というのも、指輪のベースの色が変わるため、石が同じでも指にはめたときの雰囲気が違って見えるからです。選択肢には次の4つを選び、アンケートの結果は以下のようになりました。

【質問】
婚約指輪の素材はどんなものを選びましたか?
【回答数】
プラチナ:70人
ピンクゴールド:17人
イエローゴールド:8人
コンビネーション:5人

プラチナが圧倒的多数という結果になりました。どうしてこのような大差になったのかは、個々のコメントを見ていくことでハッキリするかもしれません。

■「プラチナ」と回答した人のコメント
・あまり指輪などアクセサリーや宝石に関する知識がないので、婚約指輪といえばプラチナというようなイメージがあったので。(40代/男性/会社員)
・特に理由があるわけではありませんが、2人でデザインはシンプルで価格も妥当だったので選びました。(30代/男性/会社員)
・指輪を作る職人さんのすすめでプラチナにしました。プラチナを勧められた理由は判りません。(50代/男性/会社員)
・主張しすぎないデザインに加えて、プラチナなら何歳になっても着けていられると思い、それにしました。(20代/男性/会社員)
・錆びないし、ずっとつけていることができるからプラチナを選びました。(40代/男性/会社員)
・彼女に1番似合うと思ったのでプラチナにしました。あとは自分の好みです。(20代/男性/会社員)
・1番ポピュラーなのが、プラチナにダイヤモンドだと思います。ゴールドやコンビを購入する考えは全くありませんでした。(50代/男性/会社員)
・もっともシンプルで万人受けしそうで、無難な素材を選びました。(30代/男性/会社員)
・ドレスでもカジュアルでも無難に合わせることができるのでプラチナにした。(40代/男性/会社員)

アクセサリーについて詳しくなかったため、職人さんや売り場の人の勧めに従ったという意見が目立ちました。また、一般的な婚約指輪に使われているプラチナを選んだ方が無難だという声も多く聞かれました。しかし、「素材については特に考えなかった」という意見も多く、選択肢があることに気が付かなかった人も少なくないようです。

■「ピンクゴールド」と回答した人のコメント
・1番似合う色がその色だったから。女性っぽい色を選ぼうと思っていたので。(20代/男性/会社員)
・嫁の好みです。普段からスマートフォンの色やアクセサリーなど、ピンクゴールドを選んでいますので、これにしておけば間違いがないと思いました。(30代/男性/自由業・フリーランス)
・婚約者となる人がピンク色を好きだったから、ピンク色を選びました。(30代/男性/会社員)
・相手が指輪をパッと見たときに『可愛い』と思ってもらえるようにピンクを選びました。(30代/男性/会社員)
・彼女がピンクゴールド好きで、時計などもピンクゴールドで統一していたためこれにしました。(20代/男性/会社員)
・一目見たときの第一印象。1番柔らかい感じがして、ギラギラしていないところがよかった。(30代/男性/自営業(個人事業主))
・指輪の知識がまったくなく、店員さんに聞いたらピンクゴールドが人気だと聞いたので、それにしました。(30代/男性/会社員)

ピンクゴールドを選んだ人の回答を見ると、実際に女性の指に着けたときの印象や、婚約者の好みを重視したという意見が目立ちます。流行りとして勧められたという回答もありましたが、全体的に、女性の好みを尊重した回答になっています。

■「イエローゴールド」と回答した人のコメント
・嫁が、イエローゴールドが良いとのことだったのでその要望に沿って選びました。(20代/男性/パートアルバイト)
・一般的なのはプラチナなのかもしれませんが、妻がどうしてもイエローゴールドが良いとのことでそちらを選択しました。(30代/男性/会社員)
・お店の方と相談して無難なイエローゴールドにしました。見栄えも良く安心しました。(60代/男性/無職)
・プラチナは経年劣化するため、18金で決めていました。そのなかでも、デザイン的な面でイエローゴールドにしました。(20代/男性/会社員)
・見た目です。結婚指輪はプラチナで作ろうと思っていたので、婚約指輪は違う素材にしました。(30代/男性/会社員)
・周りから見て、高級そうに見える素材を選びました。また、相手の好みでもあったため。(30代/男性/自営業(個人事業主))

イエローゴールドを選んだ人の回答を見ると、かなりこだわって選んだ様子がうかがえます。婚約指輪にはプラチナを選ぶ人が多いということを知ったうえで、わざわざイエローゴールドにしたという回答が目立ちます。

■素材選びでもこだわりを表せる
婚約指輪は石を何にするかで迷うことが多いかもしれませんが、素材にこだわることで気持ちを表現することもできるようです。最も無難な素材はプラチナですが、相手がはめることを考えて、似合う色や好みに合う色を選んだことが伝われば、より喜んでもらえるはずです。一緒に選ぶ場合は相手に直接好みを聞いたり、実際にはめたりして確認できますが、男性が自分だけで選んで渡すのであれば、日頃から相手の好みを注意して見ておくことが大事でしょう。

プラチナの婚約指輪一覧
イエローゴールドの婚約指輪一覧
ピンクゴールドの婚約指輪一覧

婚約指輪の見た目を決定づけるデザインはどうするのがおすすめ?

最後のアンケートは「婚約指輪のデザインはどれを選びましたか?」という質問です。選択肢としては「ソリティア」「メレ」「パヴェ」「エタニティ」「その他」の5種類を用意しました。ソリティアとは、石を1粒だけあしらった婚約指輪の定番デザインです。それに対してメレは、メインの石の脇に0.03カラット以下のメレダイヤをあしらった華やかな印象のデザインです。パヴェは指輪本体にもメレダイヤをあしらっているゴージャスなデザインのもので、エタニティは、同じサイズのダイヤを指輪本体に並べたデザインをいいます。アンケートの結果は次のようになりました。

【質問】
婚約指輪のデザインはどれを選びましたか?
【回答数】
ソリティア:45人
エタニティ:14人
メレ:10人
パヴェ:4人
その他:27人

やはりオーソドックスなソリティアが多いという結果になりましたが、意外にも2番目に多いのはその他という回答です。それぞれの回答について具体的なコメントを見てみましょう。

■「ソリティア」と回答した人のコメント
・やはり婚約指輪といったらソリティア(1粒石)が定番かなと思いました。シンプルなほうが長い間使えると思います。(30代/男性/会社員)
・1番シンプルに見え、同じ指に違う指輪をつける場合にも、派手になりすぎないからです。(50代/男性/会社員)
・婚約指輪は、ダイヤモンドが比較的大きくなるので光がたくさん入るほうが、輝きが増すとお店の方に教えていただきました。そのため、指輪に埋め込まれているものよりも外付けのソリティアを選択。また、メレなどほかのダイヤモンドをつけるよりもメインのダイヤモンドが際立つ、ソリティアのほうが良いと考えました。(20代/男性/学生)
・デザインはあまり気にしませんでした。ダイヤモンドの品質と価格でいろいろ見比べた結果、この形が1番バリエーションも多かったのでこの形にしました。(40代/男性/会社員)
・定番でシンプルなデザインなので、どのような場面にでも合わせられるから。(20代/男性/会社員)

ソリティアを選んだ人のコメントを見ると、飽きのこないシンプルさを推している声が多いことがわかります。ダイヤ1粒を際立たせるデザインの方が派手になりすぎず、どのような場面でも使える、長く使える、重ね付けしやすいという意見が目立ちました。

■「その他」と回答した人のコメント
・スリーストーンでした。ピンクゴールドにピンクダイヤの種類が少なくて、結果的にスリーストーンになりました。(30代/男性/会社員)
・妻がメインに選んだので、私はどんなデザイン名なのかわからない。(30代/男性/会社員)
・婚約指輪を買った当時は、自分も彼女もブランドやデザインというものにこだわりがなかったので、単に気に入ったものを買いました。(50代/男性/専業主夫)
・指輪の知識がなく、かつ調べる気もなかったので、シンプルな安物で済ませた。(40代/男性/専業主夫)
・あまり種類について詳しくなかったので、適当にきれいな物を選びました。(30代/男性/会社員)
・デザインの名前は分かりません。カタログを見て、嫁さんが決めました。(40代/男性/会社員)
・装飾はなくピンクゴールドで統一した婚約指輪にしました。今でも問題なく使用できています。(40代/男性/会社員)
・デザインの名前を覚えていないからです。2人で、上記以外のデザインをオーダーしました。(30代/男性/会社員)

その他を選んだ人コメントを見ると、デザイン名がわからないからその他を選んでいる人が多いことがわかります。そのため、明らかに選択肢以外という意味で「その他」を選んでいる人はほとんどいませんでした。「デザイナーに直接デザインをオーダーしたから」「売り場に合った安物を選んだから」という理由で「その他」を選んでいる人もいるようです。なかには婚約指輪ではなく、結婚指輪と混同して回答している人も見受けられました。ですから、その他を選んだ人が購入した指輪も、4つの選択肢のいずれかである可能性は高いといえるでしょう。

■「エタニティ」と回答した人のコメント
・結婚指輪と一緒にして普段からつけやすいエタニティが彼女の希望だったので、一緒に買いに行って決めました。(20代/女性/会社員)
・あまりダイヤが飛び出ていると、普段使いしにくいかもしれないので、エタニティにしました。そのなかでも、普通の指輪とは一目で違うようなデザインを選びました。(20代/男性/会社員)
・やはり結婚するからには、ずっと一緒にいたいと思い、永遠という言葉の語感で選びました。(30代/男性/パートアルバイト)
・サンプルを比較した結果、これが1番自分の好みでもあり、婚約者の好みのデザインでもあったので。(40代/男性/会社員)
・途切れることなく並んでいるのがとてもいいですね。永遠の愛の象徴とも呼ばれているそうですし、思いとぴったりだったのでエタニティにしました。(30代/男性/会社員)
・最初から決めていたわけでは無いですが、彼女と2人で一緒にショップに行って、そこで彼女が気に入ったものを選びました。石のひとつひとつはあまり大きいものでは無いのに、ぐるりと石が付いているので見栄えも良く、値段の割に見栄えがすると思います。(40代/男性/会社員)
・よく分かりませんでしたから、お店の方に相談してから選びました。(40代/男性/自由業・フリーランス)

エタニティを選んだ人のコメントを見ると、普段使いを重視していることがわかります。結婚指輪と重ね付けがしやすいことや、ダイヤモンドが飛び出ていないことがポイントとなっているようです。また、エタニティという名前の由来が気に入って選んだという声が多いことも特徴的です。ダイヤモンド1粒1粒が小さいため、見た目のゴージャスさの割に値段が安いことが決め手になったという意見もありました。

■シンプルで飽きが来ないデザインが人気
アンケートの結果、上位はオーソドックスなソリティアとシンプルなエタニティが占めました。どちらも使う場を選ばず、結婚指輪との重ね付けがしやすい点がポイントとして挙げられています。せっかくの婚約指輪をタンスのなかにしまいっぱなしにしないことを考えると、デザインは見た目のインパクト以上に使い勝手のよさを重視した方がよさそうです。

一生に一度の記念に婚約指輪を贈ろう!

今回のアンケートでは、婚約指輪をあらかじめ用意してプロポーズのときに贈る人と、プロポーズの承諾を得てから相手と一緒に選んで贈るという人がいましたが、どちらであれ、きちんと婚約指輪を贈るという意見が大多数を占めました。デザインや素材、カラット数など、婚約指輪を選ぶポイントはいくつかありますが、いずれかひとつが重要なのではなく、トータルで相手の好みに合っているものということになるようです。ですから、贈られた人が何度も指にはめたくなるような指輪を選ぶことが、婚約指輪としては最も重要なポイントなのかもしれません。

アンケート実施概要

■調査地域:全国
■調査対象:【性別】男性 【結婚】既婚
■調査期間:2016年12月09日~2016年12月23日
■有効回答数:100サンプル