準備コラムPreparing

結婚式の乾杯の挨拶はどうする?基本の流れと盛り上げ方

結婚式の始まりの挨拶ともいえる「乾杯」。その後の盛り上がりを左右しかねない、重要な役割です。友人から乾杯の音頭を頼まれたら、ぜひ成功させたいと思う人がほとんどでしょう。そこで、今回の記事では結婚式の乾杯のときにはどんなことを意識すべきか、またスピーチの流れなど、成功させるポイントをご紹介していきます。

  • 乾杯の挨拶をするときの心構え


    どのような挨拶にするか細かく考える前に、「そもそも、どうして新郎新婦が自分に挨拶を頼んだのか」について考えてみましょう。ただ「乾杯」といって式をスタートさせるだけなら、会場スタッフや司会進行をしている人でもできます。わざわざ友人に頼まなくても、場慣れしている人に任せた方がスムーズに事が運ぶこともあるでしょう。それでもあえて依頼するということは、会場の雰囲気を盛り上げたり、和やかにしたりするなど、あなたにしかできない“何か”があるはずです。

    ただし、盛り上げようとするばかりにマナーを忘れてはいけません。結婚式には親しい友人たちだけでなく、家族や親戚一同、会社の上司や同僚などさまざまな列席者がいます。もし、不作法な振る舞いをしてしまった場合、自分自身に対してだけでなく、新郎新婦に対しても厳しい目が向けられてしまう危険性があります。会場にいる人全員が楽しめるような、気の利いた挨拶を心がけましょう。そのためには、全体の流れをスムーズにするよう心がけ、盛り込むエピソードをよく考えることが重要です。

  • 乾杯の挨拶の基本作法とは?


    まずは乾杯の基本的な作法を確認していきましょう。新郎新婦の入場が終わり、乾杯の挨拶に移るときには、司会者から紹介があります。紹介されたときには自分の席で座ったまま周りに軽く一礼します。紹介が終わったらそこで立ち上がり、またそこで一礼です。そして、ゆっくりとマイクのある場所まで歩いていきます。会場によってはスタッフが案内してくれる場所もあります。案内がない場合でも、事前にマイクの場所を教えてもらえますのでしっかり確認しておきましょう。

    マイクのある場所までいったら、スタッフがマイクの高さを調整してくれます。それが終わるのを待って、新郎新婦に向けてお辞儀をしましょう。そのあとに全体に向けてもお辞儀をし、スピーチを始めます。スピーチの最中は、ゆっくりと会場全体を見渡すように話すのがポイントです。また、笑顔も忘れないようにしましょう。そして、スピーチを終えたら乾杯の挨拶をします。乾杯のあとには列席者から拍手がありますので、そこでもう一度お辞儀をし、自分の席に戻ります。

    着席の前にもう一度お辞儀をすると印象アップにつながるでしょう。歩くときやお辞儀をするときなどは、ゆっくりと動くことを心がけると堂々とした雰囲気になります。緊張しているとついつい動作が早くなりがちになるので、意識してゆっくり動くようにしましょう。

  • 乾杯の挨拶の流れ


    スピーチを始めるときには、まずはお祝いの言葉を述べ、自己紹介をします。自己紹介をしつつ、新郎新婦とどういった関係なのかを説明しましょう。例えば、「新婦の大学時代の友人にあたります、○○と申します」「新郎の上司にあたります、○○です」といった具合です。お祝いの言葉と自己紹介は前後してしまっても問題ありません。お祝いの言葉を贈ると同時に、結婚式に招待してもらったことに対するお礼を述べるとより丁寧な印象になります。

    自己紹介を済ませた後は、僭越(せんえつ)の意を示します。「僭越」とは、「自分の立場や身分を超えて出過ぎたことをすること」という意味です。結婚式においては、「他にもたくさんいるゲストを差し置いて、自分のような若輩者が挨拶する無礼をお許しください」といったような意味合いです。もちろん、ここまで細かく言う必要はありません。単に「僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます」というだけで大丈夫です。そのあとはふたりを祝う気持ちを伝えつつ、新郎新婦の人柄が列席者に伝わるようなエピソードを紹介します。そして、2人の幸せを願う、はなむけの言葉を贈り、結びの言葉に移ります。そして、最後に「乾杯」と乾杯の音頭を取って終了です。

  • 乾杯の挨拶を成功させるポイント


    乾杯の挨拶を成功させるには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。まず、頭に入れておきたいのは、なるべく簡潔かつ、短くまとめるということです。乾杯の挨拶ですので、当然列席者はグラスを持って自分の話を聞いています。その状態で5分、10分と話してしまっては列席者も疲れてしまうでしょう。伝えるべきことは伝えつつ、なるべくシンプルに、1~2分程度で収まるように内容を考えるのがベストです。また、結婚式というお祝いの場ですから、その場にふさわしいようなはきはきとした明るい話し方をするように心がけましょう。

    スピーチの中では、正しい日本語を話すのはもちろん、選ぶ言葉にも注意が必要です。結婚式では、聞いている人に不幸なことを連想させる「忌み言葉」や、同じことが繰り返されることを連想させる「重ね言葉」を使うのはタブーとされています。例えば、「終わる」「別れる」「重ねて」「度々」といったような言葉です。こういった、ネガティブなことをイメージさせてしまう言葉は避けなければなりません。そして、最後にチェックしておくべきポイントは、「乾杯のタイミングをわかりやすくする」という点です。話の流れで突然「乾杯」と言ってしまっては、列席者がタイミングを逸してしまい、締りのない雰囲気になりかねません。

    それまでせっかく良いスピーチをしていたとしても、すっきりしない終わり方になってしまっては台なしです。「それでは」「みなさんご唱和ください」など合図となるような言葉を述べ、それから「乾杯」と大きな声で言いましょう。

  • 乾杯の挨拶で使えるエピソードの例


    1~2分という非常に短い時間の中で、お祝いの気持ちを伝えたり、新郎新婦の人柄を話したりとやるべきことが盛りだくさんです。そのため、エピソード選びは非常に重要なポイントになります。エピソードの内容については、新郎新婦との関係によって大きく左右されます。例えば、会社の上司や同僚の場合には仕事で新郎新婦が輝いていたエピソードがよく話されます。「新郎の○○君は入社以来ずっと同じ部署で仕事をしていまして、常に実直に仕事に向き合う姿を見てきました。いつもスマートに仕事をこなしており、他の人が2日かけてやる仕事を1日でやってしまうような切れ者です」といったようにしましょう。

    友人の場合は、部活など学生時代に一生懸命取り組んでいたことを話すのがおすすめです。「新婦の○○さんは向上心がとても強く、高校時代に共に所属していた水泳部では、誰よりも練習熱心で、練習メニューが終わってもひとりでフォームをチェックしたり、黙々と泳いでいたりしたことを今でも覚えています」。このように、思い出話と共に新郎新婦のキャラクターが伝わる内容にしましょう。

  • しっかり準備して乾杯の挨拶を成功させよう


    乾杯の挨拶は、華やかで楽しい結婚式の始まりを演出する大事なコンテンツです。場を盛り上げるためにも、お辞儀や言葉づかいなどマナー違反がないように十分に気を付けましょう。スピーチの内容はわかりやすく簡潔にまとめ、長くなり過ぎないようにすることも大事なポイントです。また、明るい雰囲気になるよう、はきはきと話すことも重要です。ボソボソと下を向いて話してしまってはせっかくの“晴れ”の雰囲気も台なしになってしまいます。新郎新婦の門出にふさわしい、晴れやかな挨拶になるように心がけましょう。

この記事をシェアする
  • facebook
  • twitter

Back to Index

結婚のきもち準備室はI-PRIMOが運営する
“結婚に向けたカップルの悩みに寄り添い
応援するサイト”です。

I-PRIMO

I-PRIMOはブライダルリング専門店です。そのリングは、一生に一度の大切なもの。
だからこそ、きっと運命の出会いがあるはずです。
リング選びも、おふたりにとって幸福な時間であることを願っています。

アイプリモ 公式サイト