プロポーズを決心したものの、具体的な方法を迷っている人は多いのではないでしょうか。カップルにとってプロポーズは忘れがたい一生の思い出です。これから2人で幸せな家庭を築いていくためには、ドラマティックで印象的な演出方法を考えておきましょう。この記事では、プロポーズに必要な準備や相手の心に響く方法について解説していきます。

プロポーズは計画性が大切?

「計画性」は成功するプロポーズに共通しているキーワードです。相手から思うようなリアクションが得られなかったプロポーズは、往々にして準備不足であることが少なくありません。事前に相手の好みをリサーチするなどして、プロポーズの計画は入念に立てておきましょう。

1.タイミングを決める

プロポーズに計画性をもたせるうえで、特に重要なポイントのひとつが「タイミング」です。プロポーズには相手に受け入れてもらいやすいタイミングがあります。逆に、あまりドラマ性のない日を選んでプロポーズをしても感動が薄まってしまい、インパクトの少ない思い出になりがちです。たとえば、2人のどちらかが誕生日のときにプロポーズをすれば、特別感が増すでしょう。また、「交際記念日」「初めて出会った日」といったアニバーサリーを狙うのも得策です。

よくあるところでは、クリスマスやバレンタインといった暦のうえでの行事も理想的なタイミングです。こうした行事に合わせると街並みや店内がロマンティックにいろどられているため、盛り上がったムードの中でプロポーズしやすくなります。もちろん、定番の日以外でも強い理由があればプロポーズを行ってもいいでしょう。ただし、プロポーズをした日は記念日としてずっと覚えていく必要があります。そのため、覚えやすい日を選んでおくのもコツです。「11月11日」のようにゾロメの日にしたり、「1日」や「10日」などの区切りのいい日にしたりすると、時間が経っても心に残り続けるでしょう。

2.演出プランを考える

日程を決めたら、次は演出を計画します。そもそも、プロポーズでは「サプライズ」を行うかどうかを固めておくといいでしょう。一般的に、プロポーズにはサプライズがあると喜ばれるという言説があります。しかし、相手の性格によってはサプライズを好まないケースも珍しくありません。また、サプライズには費用や人手が必要な場合もあり、それだけの余裕を確保できるかも大切です。必ずしもサプライズが望ましいというわけでもないので、さりげないプロポーズを目指すならその方向で計画を進めましょう。

プロポーズの演出パターンは多岐にわたり、王道はもちろん、ユーモラスなものも選択肢に含まれます。王道であるなら、花束や婚約指輪といったアイテムを用意しなければいけません。一方、そのほかの演出を企画するにせよ、それぞれに応じた小道具や会場、協力者を押さえておくことが肝心です。こうした準備は、直前になってあわてて行っても不足が出がちです。また、確認が雑になって本番でミスを犯す可能性も生まれるでしょう。演出プランはかなり早い段階でおおまかな方針を定めておきましょう。そして、友人や家族などの意見を取り入れながら徐々に細部を詰めていく方法が効率的です。

3.場所や時間帯を考える

プロポーズの演出プランが見えてきた時点で、「会場」と「時間」を想定します。会場については、演出プランに大きく左右されるでしょう。サプライズを取り入れるなら豪華なレストランや夜景の見えるスイートルームなどが定番です。また、美しい観光地、ドライブデートといったパターンも浮上してきます。初デートのお店をあえて選ぶのも効果的でしょう。2人が新しい人生を踏み出すきっかけとして、あえて原点に立ち返るのはプロポーズのストーリーとしてきれいにまとまっています。ただし、サプライズを取り入れないなら自宅や行きつけのお店なども会場の候補となります。気取らない雰囲気で、緊張せずプロポーズできるのはこれらの会場を選ぶ大きなメリットです。

時間帯もまた、プロポーズの雰囲気を決定する要素です。昼間にプロポーズをすると、明るく健全な印象を残せます。一方、夜であれば美しい景色を背景にして甘い空気感を演出することも可能です。また、会場がどちらの時間帯に使いやすいかも考慮しましょう。レストランやホテルを会場に選ぶなら、「プロポーズ用のサービス」の有無を聞いてみるのも賢明です。時間帯によっては、スタッフがプロポーズの演出に協力してくれる可能性があります。

4.プロポーズの言葉を考える

本番で相手に伝える言葉も、事前に考えておくと安心です。プロポーズの恒例である「結婚してください」は直球でありながら、心意気が伝わるので女性に人気です。ただし、ほかにもフレーズにバリエーションは多いのでカップルの雰囲気に合った内容を考えましょう。本番で緊張したり、台詞だけでは想いが完璧に伝わるか不安だったりするなら、手紙を用意して読み上げるのもひとつの方法です。プロポーズの台詞に正解はありません。2人だけに伝わるような内輪のフレーズであっても、想いがこもっているならプロポーズに使っても問題はないのです。

ただし、まわりくどい表現は相手に好まれない可能性があるのでなるべく避けましょう。また、「おまえ」と相手を呼んだり、「黙ってついてこい」と命令したりするのも反感を買いやすいプロポーズです。確かに、こうした表現を「男らしい」と考える女性はいます。一方で、「プロポーズのときくらいいたわってほしい」と考える女性も少なくありません。人生の一大事でリスクをともなう言葉は選ばないようにしましょう。そして、どんなフレーズであれ「あなたと結婚をしたい」という最大の目的は伝わるようにするのが絶対条件です。

実際にあったプロポーズ実例集

以下、実際に成功したプロポーズ方法の例です。Aさんは記念日でも誕生日でもない日の自宅デートで、あえてプロポーズをしました。こうした何気ないシチュエーションだからこそ、逆にサプライズが機能することもあります。また、結婚をすれば2人で過ごす時間が「日常」に変わっていきます。そのため、何気ない時間でプロポーズをするのもこれからの生活を示唆しているといえるでしょう。一方、Bさんはプロポーズを「一生に一度の大舞台」ととらえました。そして、ドライブデートで夜景のきれいな山上へと彼女を連れ出し、満天の星空の下で「結婚してほしい」と告げたのです。

もちろん、婚約指輪を用意することも忘れてはいません。彼女からの返事は「OK」でした。魅力的なプロポーズの思い出は、2人の結婚生活を支えていくうえでの大切な力に変わっていくでしょう。そして、Cさんはプロポーズのためにいつもなら行かないような高級レストランを予約しました。夜景を楽しみながら食事を終えた後、Cさんは花束と婚約指輪を取り出したのでした。こうしたシチュエーションはともすれば、キザに見えなくもありません。しかし、プロポーズをするならこれくらい大胆で非日常的な演出を行うのも立派な方法でしょう。

指輪の準備も忘れずに

プロポーズで見落としがちなアイテムが「指輪」です。婚約指輪があるとプロポーズのドラマ性が格段に高まります。いつか指輪を渡すつもりでいるなら、プロポーズの際にプレゼントするのが演出として効果的です。ただし、オーダーメイドで指輪を作るときには注文から完成まで時間がかかることもあります。また、相手が気に入ってくれそうな指輪を選ぶ時間はたっぷり確保したいところです。プロポーズに使う婚約指輪は、早い段階から探し始めるようにしましょう。