プロポーズのあと、ふたりの結婚の意思が固まったら、周りの人へ結婚の報告をする必要があります。たくさんの人から結婚を祝福してもらうためには、結婚の報告をする際のマナーにも気を付けなくてはなりません。そこで今回は、婚約を報告する際の注意点やプロポーズのあとにご両親、会社、友達に報告するときのマナーについて解説していきます。

押さえておこう!婚約を報告する際の注意点

婚約報告の注意点・マナー・伝える内容をご紹介!_1

婚約報告をするにあたって注意しなければならないことが3つあります。これらを守らないとマナー違反になり、祝福してもらえなくなる可能性があるため以下にて押さえておきましょう。

婚約を報告する際の順番・タイミングに気を付ける

会社に報告する際は、直属の上司、直属の上司の上役、同僚の順番を守る必要があります。直属の上司は仕事のスケジュールや業務を管理している立場なので、婚約をしたら最初に伝えるのがマナーです。もし仲が良い同僚に真っ先に報告した場合、何らかのきっかけで同僚から直属の上司に婚約したことが伝わる可能性があります。これではマナー違反になってしまうので、同僚に伝える前に直属の上司に婚約報告をするようにしましょう。

友達に婚約したことを報告する場合は基本的に仲が良い人からの順番になりますが、複数人いるのであればほぼ同時に報告することが大切です。なぜなら、時間を空けてしまうと自分から伝える前にほかの人から伝わってしまう可能性があるからです。それにより、「自分には先に伝えてくれなかった」と関係が悪くなってしまう恐れがあります。直接会って伝えたい場合は、「ほかの人にはまだ伝えていないから言わないでほしい」と一言伝えておくようにしましょう。

基本的には個別で連絡をする

婚約報告をする際、「ひとりずつ連絡をするのが大変」と思い、SNSのグループを作成してそこで伝える方もいるかもしれません。しかし、「婚約という大切なことなのにまとめて報告するのは軽いのでは?」と思う人もいる可能性があります。今後も良好な関係を築いていくためにも、婚約報告はなるべく個別に伝えるようにしましょう。

SNSへの投稿に気を付ける

SNSを利用している方は、投稿に気を付けなくてはなりません。例えば、婚約が決まったとき嬉しさのあまりSNSに投稿する方もいるでしょう。しかし、SNSの投稿から会社の上司や同僚に伝わる可能性があります。直接会って伝える前に婚約したことが知られてしまうため、SNSへの投稿は「全員に伝えたあと」にするのが無難です。

このほか、SNSへ投稿する際は相手への配慮も必要です。婚約はおめでたいことですが、必ずしも全員が祝福してくれるわけではありません。自分に悲しいことが起きているときはほかの人の幸せを祝福できないので、その人の立場に立って伝えるかどうかを判断することが大切です。もしどうしてもSNSに投稿したい場合は、公開範囲を設定すると良いでしょう。ただし、その場合は「この人に公開したらその人にも伝わってしまうのでは」と考えながら公開範囲を決めていく必要があります。

ご両親に婚約の報告をする際のマナー

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プロポーズのあとの婚約報告で相手のご両親に初めて会うという方も多いでしょう。第一印象はとても大切ですから、服装や髪型などにも十分に気を付けることがポイントです。相手のご両親が「気を遣わなくてもいいから」などと言っても、Tシャツや短パンなどのカジュアルな服装は避けましょう。スーツやジャケットなど、フォーマルな服装であいさつに伺うのがマナーです。また、訪問する前には「服がしわだらけになっていないか」や「身だしなみは整っているか」などの点もチェックしておきましょう。

婚約の報告をするときは、手土産も忘れてはいけません。手土産にはお菓子類を選ぶ人が多い傾向にあるので、今話題になっているお菓子や、自分の出身地の銘菓などを選んで手土産として持って行くことをおすすめします。

婚約を上司に報告する際に併せて伝えておきたいこと

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お互いのご両親に婚約報告を済ませ、結婚の準備が進みはじめたら、早めに会社にも伝えておきましょう。その際、「結婚します」だけではなく、以下の点も併せて伝えておくことが大切です。

結婚式の有無

婚約報告をする際は、結婚式の有無も伝えておくことが大切です。もし上司に結婚式のあいさつをお願いするのであれば、早めに依頼をするようにしましょう。

結婚式を行うものの上司を呼ばない場合は、「身内だけで結婚式をする」という旨を伝えておくのがおすすめです。

今後の働き方

結婚を機に今の仕事を続けることができなくなったときには、退職もやむを得ない場合があります。結婚後の働き方についてもしっかりとイメージしておき、自分に合った働き方を実現できるようにしましょう。退職をする場合などについては、仕事の引継ぎなどが必要となります。会社側も、引継ぎなどのスケジュールを決めておかなければならないため、結婚をするときは今後の働き方も相談しておきましょう。

長期休暇の取得の有無

結婚式の準備や新婚旅行などで長期休暇を取得する予定であれば、早めに上司に伝えておくことが大切です。事前に伝えておかないと休みを取ることが難しくなるほか、周りに迷惑をかけてしまいかねません。そのため、婚約が決まったらパートナーと一緒にいつ休みを取るのか話し合っておき、上司に報告するようにしましょう。

手続きに関すること

名字を変更する場合や引っ越しをする場合は、会社でも手続きが必要になります。例えば名刺を持っている方は名字が変わると名刺も変更しなければならず、すぐに用意することができません。会社の方がスムーズに手続きできるように、結婚することによって変更する項目があれば早めに伝えておくようにしましょう。

最後に同僚や友人へ報告

最後に、同僚や友人にも婚約報告を忘れないようにしましょう。仲が良い友人や、「絶対に結婚式に出席してほしい」と思っている相手には、早い段階で婚約報告をすることが大切です。

友人に婚約報告をするときは、直接会って報告するのが最も良いと言えます。しかし、友人全員に直接会うことは、現実問題として難しいこともあるかもしれません。友人が遠方に住んでいる場合や、仕事や子育てなどで忙しくしている場合などには、電話やメールで婚約報告をするのがおすすめです。結婚式に出席してほしいと考えている友人には、特に早めに報告をして、スケジュールを空けておいてもらうようにお願いしておきましょう。

婚約報告は周囲への配慮を忘れずに

婚約の報告をするときには、ご両親・会社・友達などへの周囲の人に対する配慮を忘れてはなりません。特に、お互いのご両親へ婚約の報告をするときにはマナーを守って、ふたりの結婚を祝福してもらうことが大切です。結婚はプライベートなことではありますが、周囲の人にとっても喜ばしいことです。そのため、みんなに気持ち良くお祝いしてもらうために、事前の準備とマナーには十分に気を付けるようにしましょう。