交際している女性との結婚を考えているのなら、避けて通れないのがプロポーズです。素敵な思い出として残るプロポーズができれば最高ですが、残念ながら失敗してしまうケースもあるでしょう。プロポーズを成功させるために、いくつか押さえておきたいポイントがあります。実際にプロポーズをした先輩たちの体験談も参考にして、理想のプロポーズについて考えてみましょう。

プロポーズ成功のポイントとは?

プロポーズが成功するということは、具体的に結婚に向けて動き出すということです。そのため、なによりも「相手が結婚を前向きに考えていること」がプロポーズを成功させるための重要な条件となります。交際を始めて日が浅く、まだ結婚を意識してもいない状態でプロポーズをされても相手は戸惑ってしまうでしょう。「自分だけが舞い上がってプロポーズをしようとしていないか」「相手はどう思っているのか」を落ち着いて考えることが必要です。気持ちを言葉に出してはっきりと伝えるということも、成功のための大切なポイントになります。「長い付き合いだからわかるだろう」と言葉をにごしたり、あいまいな伝え方をしたりしては、伝わるものも伝わらないでしょう。

シチュエーションにも注意する必要があります。たとえば、「女性はサプライズが好きだろう」と思い込み、フラッシュモブをしこんだり大勢の人がいる中で公開プロポーズをしたりする人もいるでしょう。しかし、目立つことが嫌な性格の女性にとっては嫌がられるサプライズになります。居酒屋や定食屋でプロポーズされるのも、ムードが感じられず喜ばれない可能性が高いでしょう。相手が嫌がらないシチュエーション、やり方を考えることが大切です。

女性視点で考える理想のプロポーズとは

理想のプロポーズは女性によって異なりますが、さりげない伝え方は人気があります。たとえば、「どちらかの部屋でゆったりくつろいでいるときに、彼が不意に真剣な表情になり、結婚しようと告げられる」というシチュエーションに憧れる女性は多い傾向です。予想もしなかったタイミングだからこそ、感激も大きくなります。ただし、このときは真摯な態度で気持ちを伝えましょう。日常から非日常へ、きちんと雰囲気を切り替えることが大切です。普段通りのくつろいだ姿勢のままで結婚しようと伝えても、特別感が感じられず本気ではないと思われたり、がっかりさせたりしてしまう可能性があります。

きれいな夜景が見える場所でのプロポーズなど、王道ともいえるシチュエーションも人気です。生演奏の流れる高級レストランなども良いでしょう。このシチュエーションのポイントは、特別感がありロマンティックだということです。ただし、プロポーズをするときの場所は相手の性格をよく考慮して選ぶ必要があります。恋人が注目を浴びることが好きなタイプであれば、レストランでプロポーズをしても良いでしょう。しかし、人目が気になるタイプなら、食事をした後に2人きりになれる静かな場所に移動してプロポーズをするといった配慮が必要です。

多くの女性は、ある程度サプライズがあったりムードがあったりする方がいいなど、プロポーズに憧れやこだわりを持っています。ムードの感じられない場所ややり方は、避けた方が無難です。

プロポーズの言葉選びも慎重に

プロポーズをするときに、凝った言い回しをする必要はありません。「結婚してください」というようなストレートな言い方が好まれる傾向があります。シンプルで分かりやすく、誠実さが感じられるからでしょう。それに加え、「一生幸せにします」「2人で幸せになろう」「暖かい家庭を作りたい」といった幸せな将来を想像させる言葉を添えると、より喜ばれる可能性が高いです。反対に、わかりづらい言い回しやはっきりしない言い方、上から目線の言葉は好まれません。たとえば、「毎朝味噌汁を作ってほしい」が定番の言い回しだった時代がありましたが、「女性が料理をして当然」という発想からくる言葉にも思え、現代のライフスタイルに合っている内容とはいえません。

それどころか、プロポーズだと気づかれない可能性さえありますので、やめた方が無難でしょう。また、「周りも結婚しているし、そろそろどう?」「とりあえず結婚しちゃう?」のようなはっきりしない言い方も、毅然とした決意が感じられずがっかりさせてしまいます。さらに、「結婚してやってもいいよ」のような上から目線も良くありません。男らしさをはき違えないようにしましょう。

現実にあった!素敵なプロポーズ体験談

ほかの男性がどのようなプロポーズをしているかは、気になるところではないでしょうか。そこで、ここでは、実際にプロポーズをして成功した体験談を2つ紹介します。

#七夕に願ったサプライズプロポーズ(20代女性)
交際をして5年半、同棲してから2年経ち、そろそろ結婚したいと考えていました。七夕に、保育の仕事をしている関係で笹を持って帰ったときのことです。私は願い事を書いて笹の飾りつけも終え、帰宅した恋人も願い事を書いていました。書き終わった彼の短冊を見ると、なにやら長い文章が書かれています。なんだろうと軽い気持ちで読んでみると、そこには私への感謝の言葉が綴られ、最後に「お願いが裏に書いてあります」と書かれていました。裏返すと、そこにあったのは「2人で幸せになろう。結婚してください」の言葉でした。そして、彼が指輪の箱を取り出して開け、「結婚してください」と言ってくれたのです。本当にうれしかったです。答えはもちろん、「お願いします」でした。

#達筆すぎたWill you marry me(30代女性)
付き合って1年と数カ月が経ち、臨時収入があったからと彼が高級レストランに連れて行ってくれたときのことです。おいしい料理をいただいて楽しく過ごしました。最後に運ばれてきたデザートを見ると、チョコレートで何か文字が書いてあります。ところが、その文字が達筆すぎて読めず、何だろうと考えこんでしまいました。すると、彼が不安そうになりながら、「驚かせてしまったかもしれないけど、ずっと一緒にいたいと思っています。結婚してください」と言ってくれたのです。そのプレートの達筆な文字は「Will you marry me?」だったのです!彼の一世一代のプロポーズにも気がつかずに考え込んでしまい、彼もお店のスタッフの方もヒヤヒヤさせてしまいました。それも、今では良い笑い話です。

プロポーズでありがちな失敗例

しっかりプランを練って臨んだつもりが、プロポーズが失敗に終わってしまうことがあります。先輩たちの体験談を読んでどのような失敗をしがちなのかを知り、同じ轍を踏まないようにしましょう。先輩たちの体験談の中でも多かったのが、シチュエーションでの失敗です。たとえば、「海が見える場所でプロポーズをしようとしたら、天候が大きく崩れてタイミングを逃してしまった」というものがありました。「観覧車の頂上でプロポーズをしようとしたら隣のゴンドラから丸見えで恥ずかしく、きちんと伝えられなかった」というケースもあります。あまりシチュエーションに凝りすぎない方が良いかもしれません。

緊張しすぎによる失敗もしばしば起こっています。たとえば、せっかく考えてきた言葉をうまく伝えられず支離滅裂になってしまったり、渡す予定の指輪を忘れてきてしまったりなどです。プロポーズのことで頭がいっぱいになった状態で話しかけられても、「まともに返事ができず、結果的に相手を怒らせてしまった」という失敗談もありました。緊張してしまうのは仕方のないことですが、深呼吸してなるべく落ち着くようにしましょう。

「相手には結婚する気がなくて、プロポーズをあっさり断られる」という失敗もあります。プロポーズは、日ごろから2人の将来の話を自然にしているなど、相手も結婚を意識していることを確認してから行うことが大切です。

成功のコツを見極めて

プロポーズで大切なことは、「相手が喜ぶシチュエーションで結婚したい」という意思をしっかりと伝えることです。目立つことが嫌いな相手にサプライズ演出をするのは、自己満足に過ぎません。また、ロマンティックなプロポーズに憧れている相手に、まるで特別感の感じられないシチュエーションで結婚したいと伝えても、失望させてしまう可能性があります。恋人の性格を見極め、先輩たちの体験談も参考にして、成功率の高い方法やタイミングを考えてプロポーズしましょう。