好きな人に結婚の意思を伝えるためのプロポーズは、人生で一度しかないビックイベントです。プロポーズなしで結婚する人もいますが、やはり人生のけじめであり、一生の思い出となるプロポーズはしておきたい、また受けておきたいと考える人は多いものです。そんな多くの人の憧れであり、大切な思い出ともなるプロポーズを成功させるためにも、まずは基本的な知識をおさらいしておくようにしましょう。

まずはおさらい!プロポーズとは?

プロポーズとは、結婚相手に結婚の意思を伝えることです。プロポーズを受けた相手が結婚を承諾したら、2人の間で結婚の約束が交わされることになります。しかし、お互いに結婚を了承してはいても、プロポーズはあくまで口約束であり、この段階では正式に結婚しているわけではありません。まだ結婚ではなく当人同士で婚約をしたことに過ぎないのです。日本の法律では、正式に夫婦となるためには結婚の手続きをする必要があります。しかし、多くの場合、他人から突然夫婦となることはありません。そのため、すぐに結婚の手続きを行うのではなく、お付き合いをしながら結婚への準備を進めていく婚約という期間を設けるのです。
プロポーズは、この婚約期間のスタートです。家族や職場、友人などの第三者に公に婚約したと認められる前に、2人だけの間で結婚の意思を確認し合い、お互いの結婚へ向けた気持ちを固めておく機会となっています。

プロポーズのシチュエーションやタイミング

プロポーズには結婚の手続きのように、こうしなければいけないという決まった形式があるわけではありません。しかし、口約束だけとなる婚約を形にするために、プロポーズをするタイミングで婚約指輪を渡すことが一般的となっています。結婚に関わる指輪には「マリッジリング」と呼ばれる結婚指輪もありますが、婚約指輪は婚約の証、結婚指輪は結婚の記念といったように、込められている意味がまったく異なっているのです。
婚約指輪は「エンゲージリング」とも呼ばれ、この指輪を受け取ることがプロポーズを承諾する意志を表す方法にもなっています。しかし、なかには大切な意味を持った婚約指輪は相談し合って慎重に選びたいと考える人もいます。そのため、一緒に婚約指輪を選ぶためにカタログや日取りをそのタイミングで決める人もいるのです。
どのような形で婚約指輪を渡し、思いを伝える場合であってもシチュエーションはプロポーズに適した環境を用意することが重要となります。本気度を伝えるためにも、落ち着いた場所で集中できる環境を用意してプロポーズすることが通常です。

流行りのフラッシュモブプロポーズって何?

プロポーズのスタイルは人によってさまざまですが、流行りのスタイルに「フラッシュモブプロポーズ」という方法があります。「フラッシュモブ」とは、もともとインターネットでの呼びかけによって集まった人たちが一斉に同じ行動をとる集会のことです。まったく関わりのないような不特定多数の人たちが道路や公園、お店などで突如前触れもなく踊りだしたり、歌い出したり、かつらを装着しだしたりといったパフォーマンスを始めたりします。
そして、これが転じて、日本では仲間内で事前に打ち合わせをし、サプライズプロポーズの一環として取り入れられているのです。相手にサプライズをかけることで、一生に一度のプロポーズをより感動的で思い出深いものにします。壮大に行いたい場合には、フラッシュモブをプロデュースする専門の会社もあるため、依頼するというのも方法の1つです。

プロポーズ後の流れ

婚約の始まりとなるプロポーズの後には、結婚までにさまざまなイベントがあります。プロポーズによりお互いの結婚への意志が確認できたら、まずそれぞれの両親への挨拶を行っておくことが大切です。最初に、自分の両親へ結婚したい人がいるということを報告し、次に相手の両親へ挨拶に行きます。一般的には、先に男性が女性の家へ行き、結婚の了承を受けることが通常です。ただし、男性が婿養子になる場合には、女性が男性の家へと先に挨拶しに行くことがマナーとなります。結婚は当人同士だけのことではなく、家族と家族がつながることでもあるため、両家の両親への挨拶はとても大切なイベントです。
両家への挨拶が終わったら、顔合わせを兼ねた両家参加の食事会が行われます。かつては、結納を行うことが一般的でしたが、食事会を兼ねた簡易的な結納を行うケースも増えています。また、結納品の取り交わしも行わない顔合わせだけの食事会で済ませるケースも少なくありません。
お互いの両親への挨拶、両家の顔合わせが終わると、ついに結婚式です。ただし、結婚式を行うだけでは、正式な夫婦になることはできません。役所に婚姻届を提出することも忘れないようにしましょう。

まとめ

人生の大切な瞬間であるプロポーズを成功させるためにも、基本的な知識は事前に入れておきたいですよね。知識を入れておけば、当日慌てることがないように、プロポーズをするシチュエーションやアイテムをしっかりと用意しておくこともできます。また、プロポーズの後の結婚までの貴重な時間も余裕を持って過ごすことができるようになるのです。ぜひ、2人でしか作れない2人らしい婚約の時間を楽しみましょう。