好きな男性からプロポーズを受けることは、女性にとってとても幸せなことです。しかし、いつまでも幸せな気分にひたっているわけにはいきません。なぜなら、プロポーズを受けたあとは互いの両親への挨拶や婚約指輪の購入、両家の顔合わせから結納、結婚式の準備といったプロセスが待っているからです。ここでは、プロポーズを受けてから結婚までにするべきことについて説明します。

プロポーズされたらするべきことをチェック!

プロポーズをされたら、まず2人の将来についてしっかりと話し合うことが大切です。その後できるだけ早く双方の両親に挨拶をし、結婚を認めてもらうことが最初のステップとなります。それをクリアしたあとは、婚約指輪の購入や両家の顔合わせ、結納へと続きます。さらにその後は、結婚式の準備や婚姻届の提出、結婚指輪の購入など結婚式までのさまざまなプロセスごとに段階を経て進めていくことになります。つぎからは、2人にとって初めての経験となる各プロセスでするべきことや注意点などを詳しく説明していきます。

まずはお互いの両親に挨拶に行こう

プロポーズを受けて互いの結婚への意思を確認したら、つぎのステップとしてそれぞれの両親へ挨拶に行くことになります。その際に気になるのが、「どちらの実家へ先に挨拶するか」という問題です。特に決まりはないものの、女性の実家へ先に挨拶に行くのが一般的です。かつては、例外を除いて男性側が女性を「嫁にもらう」という文化が根づいていたため、女性の親の承諾を得てから結婚の話を進めることが礼儀となっていました。その考えがもとになった慣習が現在も残っていると考えられます。ただし、女性の実家が遠方にあって休みをまとまってとらないと挨拶に行けないなどのやむを得ない事情がある場合は、男性の実家から挨拶するなど臨機応変な対応をすることも多くなっています。
また、挨拶は早い時期が望ましいのですが、スケジュールの調整や報告する際の準備も必要なため、プロポーズを受けてから1カ月後くらいが妥当だといわれています。なお、当日は手土産を用意し、きちんとした身なりで約束の時間に余裕をもって訪問することが大切です。また、事前に自分の親には結婚相手のプロフィールを、そして結婚相手にも自分の親の職業や人柄、実家の家族構成などを伝えておくと、円滑に話を進めやすくなります。

婚約指輪は両家顔合わせや結納前に購入するのがお勧め

婚約指輪は、プロポーズの際に渡すケースもあれば、プロポーズ後に2人で選ぶケースもあります。プロポーズと同時に渡す場合は、サプライズ的な喜びはあるものの、ぴったりのサイズの指輪を用意できるかどうか不安が残ります。また、宝石や指輪のデザインにも流行やさまざまなテイストがあるので、女性の好みでないものを選んでしまうおそれもないとは言い切れません。そのため、プロポーズを先にして、女性の好みに合う指輪を2人で選ぶカップルが増えています。
そこで気をつけなくてはならないのが、婚約指輪を購入する時期です。遅くとも両家の顔合わせまでには購入・入手しておくことをおすすめします。なぜなら、顔合わせの席でセレモニーとしてもっとも盛り上がるのが婚約指輪を披露するシーンだからです。そのため、顔合わせの日取りによってはタイトなスケジュールになる可能性もあります。
婚約指輪は一生の記念になるものですから、あれこれ迷ったり目移りしたりと、短い時間ですぐに決められるものではありません。また、好みのデザインが訪れた店舖で見つからない場合は、複数のジュエリーショップを回る必要が出てきます。加えて、婚約指輪は受注生産になることが多く、注文してから完成するまでに1カ月ほど、フルオーダーの場合は2〜3カ月かかる場合があります。だからこそ、じっくりと選びたい場合は早めに行動を開始したほうが安心です。

両家顔合わせや結納を行う

互いの両親への挨拶が終わったあとは、両家の顔合わせや結納を行います。かつては、両家の顔合わせと結納の両方を行うものでしたが、現在は食事をしながら互いの家族を紹介し合う顔合わせだけで済ませるカップルも多くなってきました。そのため、結納を行うのかどうかは互いの両親への挨拶の際に確認するか、事前に情報交換をしておくとスムーズに進めることができます。また、顔合わせの会場はホテルや料亭、レストランの個室が使われることが多く、日程については結婚式の3~6カ月ほど前の吉日がおすすめです。ただし、会場も日程も出席者の顔ぶれによって変わるので、両親への挨拶の際に両家の顔合わせの日程や出席者、食事の好みなどを確認しておくことが大切になります。出席者は、一般的に結婚する当人同士と両家の親になりますが、兄弟や姉妹、祖父母が出席するケースもあります。誰を出席させるかは家庭ごとに考え方も異なるため、事前に確認して準備を進めておきましょう。

結婚式に向けてしっかり準備しよう

両家の顔合わせや結納を済ませたら、結婚式場を探すことがつぎのステップとなります。有名な結婚式場の場合、1年以上前から予約が埋まっていることも少なくないため、結婚式場選びは早めに始めることをおすすめします。ただし、結婚式場選びに迷わないためには、どのような結婚式にしたいのか、どのようなドレスを着用するのか、ゲストに誰を呼ぶのかなどのイメージを固めておくことが大切です。
結婚式のイメージが固まったら、ブライダルフェアや結婚式場の見学に参加しましょう。自分たちがイメージした結婚式にぴったりの、またはそれに近い結婚式場を探します。そして、お気に入りの結婚式場を見つけたら、具体的な式の日取りを決めて予約をしておきます。人気の結婚式場の場合、迷っていると予約したい日が埋まってしまうおそれがあるので、仮予約だけでもしておいたほうが安心です。その後、結婚式の内容やゲストについて話し合ったうえで、招待客リストを作成します。なお、上司や同僚、友人への結婚報告もこの時期にタイミングを見計らって行う必要があります。その際、結婚式の日程や会場も直接伝え、出席の確認をしたりスピーチを頼んだりといった準備もあわせて進めていきましょう。

婚姻届を提出し入籍する

以前は挙式後に入籍することが多かったのですが、現在は挙式前に入籍するのが一般的になっています。両家の顔合わせを無事終えたあとの暇な時期に、婚姻届を役所に提出して入籍しましょう。そうする理由のひとつに、入籍後のさまざまな手続きがスムーズにできるというメリットがあるからです。結婚式直後は、来賓やスピーチ、余興をしてくれた方々へ電話やメール、郵送などでお礼をしたりレンタル品を返却したりと、ホッとする間もないほど忙しいものです。その状況で入籍をして、運転免許証やマイナンバーカード、銀行口座、クレジットカードなどの氏名や住所変更の手続きを行うのは、さらに大変な作業になります。そのため、結婚式の準備で忙しくなる前の時期に入籍するカップルが多くなっているのです。また、新婚旅行で海外に行く際、旧姓でなく結婚後の姓でパスポートが作れるというメリットもあります。このように、結婚式前の入籍は、手続きのしやすさや忙しい時期を重複させないための現実的な選択肢となっています。

結婚式に間に合うように結婚指輪を用意しよう

結婚式の準備で欠かせないことのひとつが、結婚指輪の購入です。キリスト教式や人前式での指輪交換はもちろん、最近では希望すれば神前式でも指輪交換は行われます。またキリスト教式の結婚式も含めて、宗教上必ず行わなければならない儀式ではないので、披露宴で行う場合もあります。このように、特別な理由がない限り結婚式か披露宴では指輪の交換が行われるため、間に合うように購入するのが一般的です。
そこで、重要になるのがいつまでに注文すれば結婚式に間に合うのかといったスケジュールになります。結婚指輪も婚約指輪同様、オーダーメイドで購入する場合は完成までに1~2カ月ほど時間がかかります。加えて、2人で満足できる指輪を選ぶにはある程度の時間もかかるため、少なくとも結婚式の3~4カ月前には指輪選びをスタートさせたいところです。また、結婚写真の前撮りの際に結婚指輪も撮影するなら、さらに時間的な余裕が必要になります。いずれにしても、結婚式の直前になるとさまざまな準備で慌ただしくなるため、早めに準備することが大切です。

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素敵な結婚生活をスタートさせよう

プロポーズから結婚するまでのプロセスでは、しなければならないことがたくさんあります。そのため、互いに結婚の意思を確認しあったら、するべきことをリストにして2人で納得のいくまで話し合うことが大切です。そして、話し合った内容をもとにスケジュールを立て、それをひとつずつクリアしていくと、人生の一大事である結婚準備も比較的スムーズに進めることができます。幸せへの第一歩である結婚式に向けて、事前にしっかりと準備したうえで素敵な結婚生活をスタートさせましょう。