妻とは結婚して10年になります。結婚当初はお互いに若く、洒落たプロポーズもなければ、仕事に家事に育児にと多忙な妻にきちんと感謝の気持ちを伝えることもありませんでした。プロポーズした時も、エンゲージリングをまだ購入していなかったので「で、指輪をパカッてやるやつはないの?」なんて言われてしまう始末。お世辞にもロマンチックと言えるものではありませんでした。
このままではいけないと思いつつも、何もすることができないまま月日が過ぎ、とうとう10回目の結婚記念日。これを逃すともうチャンスはないと思い、セカンドプロポーズを決意しました。
アイプリモに相談に行くと、アニバーサリージュエリーという存在を教えてもらいました。妻が喜んでくれそうな、派手すぎずそれでいて上品さが感じられる「オレオール」という名前のリングを選びました。
いよいよ結婚記念日当日。妻のお気に入りの沖縄のリゾートホテルで、水平線に沈む夕陽を背景に、セカンドプロポーズを決行。「この10年間一緒に過ごせてきたのは、すべてあなたのおかげ。辛いことも楽しいこともあったけれど、あなたとだから今日という日を迎えることができた。これからもずっと一緒にいてほしい」片膝をつき、10年越しのパカッをしながら。妻は一瞬何が起こったのか分からない様子でしたが、一瞬の間があった後に「お受けします」と恥ずかしそうに左手を差し出してくれました。
その後のふたりの関係に大きな変化はありませんが、以前よりも何気ない会話が増えたような気がします。少なくとも私の中では、妻への愛情がさらに深くなりました。これからも、折に触れて感謝の気持ちを伝えていきたいと思っています。
(大阪府 Y.Tさん)