結婚指輪の費用負担は折半が増えている？その主な理由とは

結婚指輪を購入する際の費用負担は、かつては男性が全額を負担するケースが一般的でした。しかし近年では「ふたりで折半する」という選択をするカップルも増えてきているようです。
ここでは、折半する主な理由についてご紹介します。

共働きが増えてきたため

共働き家庭が増えている現代では、結婚指輪の費用についても「ふたりで分担するのが自然」と考えるカップルが増えています。収入源が夫婦双方にあることで経済的に対等な関係を築きやすくなり、費用の負担も平等に分け合うことが理にかなっていると感じられるからです。
こうした背景から、折半は単なる経済的理由にとどまらず、夫婦のパートナーシップを象徴する選択となっているのです。

男女平等の意識が高まってきたため

男女平等の意識が浸透してきたことも、結婚指輪の費用を折半するカップルが増えている理由のひとつです。結婚はどちらか一方に依存するものではなく、対等な立場で支え合いながら築いていくものという考え方が広がっています。そのため、結婚指輪の購入においても「男性が負担するのが当然」という従来の価値観にとらわれず、お互いに同じ責任を分かち合おうとする姿勢が選ばれるようになってきました。
結婚指輪の折半は、経済的な合理性だけでなく、夫婦が対等なパートナーであることを示す象徴的な行動とも言えるでしょう。

経済的な負担を分け合うため

結婚指輪は長く身に着ける大切な品であるため、デザインや品質にこだわると相応の費用がかかるものです。そこで、経済的な負担を一方に偏らせず、ふたりで分け合うスタイルを選ぶカップルが増えています。折半にすることで、ひとりあたりの支出を抑えられるだけでなく、無理のない範囲で理想の指輪を選びやすくなる点もメリットです。また「結婚にかかる費用を協力して準備する」という意識が、結婚指輪の購入にも反映されていると言えるでしょう。
こうした負担のシェアは、今後の生活においてもお互いに支え合う姿勢の象徴となっています。

折半以外の費用負担パターン

結婚指輪の費用負担方法には、折半以外にも「どちらかが全額支払う」「相手の結婚指輪の代金を支払う」「結婚資金から支払う」といったパターンもあります。

どちらかが全額支払う

どちらか一方が全額を支払うケースでは、収入や財政状況に応じて、より余裕のあるほうが支払うことが多いようです。全額負担することで、相手に感謝の気持ちを示す意味もあります。ただし、どちらかが全額負担する場合は、ふたりで話し合い、無理のない形を選ぶことが大切です。

相手の結婚指輪の代金を支払う

結婚指輪を購入する際に、相手の指輪を自分が支払うというケースもあります。お互いに贈り物として指輪を選び合う感覚に近く、結婚の記念にふさわしいロマンチックな方法と言えます。相手のことを想いながらデザインを選び、その代金を負担することで「あなたに贈りたい」という気持ちを形にできるのが魅力です。また、費用を公平に分ける折半とは異なり、それぞれが相手のために用意するという特別感があるため、贈り合う体験そのものを大切にしたいカップルに選ばれる傾向があります。

結婚資金から支払う

結婚指輪の費用の負担として、結婚資金から支払う選択もあります。結婚資金は結婚式や新生活の準備に使われることが多く、指輪もその一部として位置付けられます。この方法では、ふたりであらかじめ決めた予算内で結婚指輪を選び、無理なく支払いを進めることが可能です。

結婚指輪の費用相場は？

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2024調べ」によると、結婚指輪の費用はふたりで29.7万円が相場と言われています（全国（推計値））。結婚指輪はふたりで同じデザインにしても良いですし、全く異なるデザインを選んでも問題ありません。

男女の結婚指輪の価格については､同素材､同デザインの場合は男性の指輪のほうが高くなることが多いようです。これは一般的に男性のほうが指が太く､使用する金属の量が多くなるためです。一方で､男性が何の装飾もないシンプルな指輪､女性が宝石などをあしらった華やかな指輪にすると､女性の指輪のほうが高くなることがあります。

結婚指輪の支払いのタイミングは？

結婚指輪の支払いは、基本的には「全額前払い」となっています。

たとえジュエリーショップのショーケースにぴったりのサイズがあったとしても、指輪の内側に刻印をする場合や多少のメンテナンスを行う場合も多く、購入から受け取りまでは数日かかるのが一般的です。さらに、セレクトオーダーやフルオーダーで指輪を注文する場合は、製作に数週間〜数ヵ月を要することもあります。

支払いと同時に指輪の受け取りが可能になる場合は稀で、少なくても数日間は「代金を支払ったのに指輪が手元にない」という状態が続きます。基本的には全額前払いですが、お店によっては代金の数割程度を支払う「内金制」が導入されているところもあり、その場合は「指輪を受け取る際に残りの差額を支払って支払い完了」となります。

結婚指輪の支払い方法は？

結婚指輪の主な支払い方法には、現金、クレジットカード、銀行振込、ローン・ショッピングクレジット、QRコード決済などがあります。ブランドによって取り扱う支払い方法が異なることが多く、さらに同じブランド内でも店舗ごとに利用可能な方法が変わる場合があるため、事前に確認しておくと安心です。

現金

結婚指輪の支払い方法のひとつに、現金払いが挙げられます。現金で支払う場合は、カード手数料や利息が発生せず、支払い総額がそのまま反映されるため、予算管理がしやすいのがメリットです。また、現金払いを選ぶことで、即時に決済が完了し、手続きもシンプルに進められます。一方で高額になる場合は、持ち歩きや管理の安全面に注意が必要です。購入前に必要な金額を確認し、場合によっては事前に銀行で引き出すなど、安心して支払える準備をしておくことが大切です。

クレジットカード

結婚指輪の購入で多くのカップルが選ぶ支払い方法のひとつがクレジットカードです。カードで支払うと、現金を用意する手間が省けるだけでなく、ポイントが貯まるメリットもあります。また、分割払いやリボ払いを利用すれば、高額な指輪でも負担を分散して支払うことが可能です。
ただし、カード会社や店舗によっては手数料がかかる場合や、一部のブランド・店舗でカード決済に対応していない場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。

銀行振込

結婚指輪の支払い方法として、銀行振込を選ぶカップルもいます。振込は現金を直接持ち歩く必要がなく、安全かつ確実に決済できる点がメリットです。また、振込明細が支払いの証明になるため、あとで確認したい場合にも便利です。ただし、振込手続きには営業時間や反映時間の制約があり、振込先の口座情報を間違えないよう注意が必要です。振込方法や期限はブランドや店舗ごとに異なることがあるため、事前に確認してスムーズに手続きを進めることが大切です。

ローン・ショッピングクレジット

結婚指輪の購入では、ローンやショッピングクレジットを利用する方法もあります。高額な指輪でも、分割払いを活用することで一度に大きな負担をかけずに購入できるのがメリットです。ブランドや店舗によってはショッピングクレジットが利用でき、金融機関のブライダルローンを活用して指輪を購入することも可能です。いずれの場合も、返済回数や金利などの条件は契約内容によって異なるため、事前にしっかり確認しておきましょう。また、分割払いにすると総支払額が増える場合があるため、予算とのバランスを考えながら計画することが大切です。

QRコード決済

最近では、スマートフォンを使ったQRコード決済に対応している店舗も増えてきています。QRコード決済を利用すれば、現金やカードを持ち歩かなくても手軽に決済できるのが魅力です。また、ポイント還元やキャッシュレスキャンペーンを活用できる場合もあり、支払いの利便性とお得さを両立できます。ただし、すべてのブランドや店舗で利用できるわけではなく、対応状況は店舗ごとに異なります。事前に使用可能な決済方法を確認しておくことで、スムーズに購入手続きを進めることができます。

結婚指輪を誰が買うかはふたりで決めよう

婚約指輪は結婚の意思表示として男性から女性へ贈られることが一般的なので、ほとんどの場合男性側が指輪の支払いをします。しかし、結婚指輪は夫婦の証としてふたりが着用するものです。そのため、結婚指輪を折半で購入するカップルも増えてきています。
結婚指輪の費用負担をどうするかは、ふたりでしっかりと話し合って決めることが大切です。

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