そもそもエンゲージリングってなに？

前述の通り、エンゲージリングとは婚約指輪のことです。一般的なイメージとして、結婚を申し込む際にプロポーズの言葉と一緒に贈ります。エンゲージリングにはさまざまな意味が込められており、「婚約の証」や「夫婦関係のシンボル」のために贈ることが多いようです。安い買い物ではないので、ふたりにとっての財産ともなります。

今ではプロポーズを演出する手段としてオーソドックスですが、その起源は古代エジプトまでに遡ります。

エンゲージリングの歴史

そもそも指輪が生まれ、交換されるようになったのは、太古のエジプトが始まりでした。象形文字が使用されていた当時、「結婚」という言葉は円のような形の文字で表されており、その円を模して交換されるようになったのが円形の指輪です。当時は金属は使われておらず麻を編んだだけの指輪でしたが、これを交換することにより永遠に途切れない、真実の愛を誓ったのです。

それに加え、古代ローマで重視されていた婚約の儀式の際に贈られるようになったのが「鉄の輪」です。これらが、エンゲージリングの由来と言われています。

エンゲージリングの費用相場

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によると、エンゲージリングの費用相場は40.4万円となっています（首都圏）。内訳を見ると、30〜40万円未満のエンゲージリングを選んだ方が27.8%と最も多く、次いで20〜30万円未満が20.2%、40〜50万円未満が12.1%という結果になりました。

エンゲージリングは一生ものなので、パートナーに喜んでもらえるようこだわって選ぶ方が多いようです。

なぜ左手の薬指に着けるの？

意外と知られていないのが「なぜ左手の薬指に着けるのか？」ということです。実は、これも古代エジプトにその起源があると言い伝えられています。当時、心臓から太い血管の繋がった左手の薬指には「愛のパワー」が流れているとされ、真実の愛を誓う際に指輪を左手の薬指に着けるようになったそうです。

その後、15世紀になると「永遠の愛」の意味を持つ宝石であるダイヤモンドの研磨技術が上がり、貴族階級の中ではダイヤモンドの付いたエンゲージリングの交換や、左手の薬指に着ける習慣が一般的になりました。

マリッジリングとの違いは？

エンゲージリングは婚約指輪のことを指しますが、マリッジリングは結婚指輪のことを指します。前述した通り、プロポーズの際に贈るのがエンゲージリングで、結婚式の際に交換するのがマリッジリングです。

混同しやすいこの2種類の指輪の着けるタイミングやデザイン、費用相場などをご紹介します。

着ける順番・タイミング

エンゲージリングはプロポーズの際に贈られるため、婚約したときから着けるのが一般的です。その後、結婚式当日にはマリッジリングをお互いの指に着けることとなるためエンゲージリングは右手の薬指に移動したり、マリッジリングに重ねて着けたりします。

結婚式後もエンゲージリング、マリッジリング共に日常的に着ける方が多いようです。

デザイン

エンゲージリングにはダイヤモンドが留められていたり華やかな装飾がされていたりするものが多く、マリッジリングはシンプルなデザインが多くなっています。

婚約指輪デザイン一覧

「サプライズでプロポーズをしたい」というときには、相手のことを思い浮かべながらエンゲージリングを選ぶこととなりますが、デザインが豊富であればあるほどパートナーが気に入ってくれるかどうかと不安になり、どれを選べば良いのかわからなくなるかもしれません。贈ったあとに後悔しないよう、購入後にデザインやサイズの変更ができるといったサービスが充実しているブランドを選びましょう。

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によると、マリッジリングの費用相場はふたり分で27.0万円となっています（首都圏）。内訳を見ると、20〜25万円未満のマリッジリングを選んだ方が30.4%と最も多く、次いで25〜30万円未満が19.5%、30〜35万円未満が15.2%という結果になりました。

エンゲージリングに比べると、マリッジリングのほうが費用相場は低い結果となっています。これは、前述したようにエンゲージリングはダイヤモンドを留めた華やかなデザインを選ぶ方が多いのに対して、マリッジリングはシンプルなデザインが選ばれる傾向にあるからです。これにより、マリッジリングのほうが費用相場が安いのだと考えられます。

結婚指輪デザイン一覧

ただし、上述したデータはあくまで相場です。必ずしも相場に近い金額の指輪を購入する必要はないので、パートナーと話し合ってふたりの理想に合う指輪を購入すると良いでしょう。

エンゲージリングを身に着けるメリット

エンゲージリングは絶対に必要というわけではありませんが、身に着けることによって得られるメリットがあります。そこで以下では、エンゲージリングを身に着けるメリットをご紹介します。

婚約の証になる

エンゲージリングを着けることには、さまざまな理由が込められます。エンゲージリングを贈るべきかどうか迷っている方は、贈る意味について深く知れば決断がしやすいでしょう。

そもそも、入籍と違い「婚約」には法的なルールは存在しません。苗字が変わるわけでもなく、法的に夫婦と認められるわけでもないので、いわば「口約束」とも言えるのが婚約です。そこで、婚約の証としてエンゲージリングを贈るようになったのです。エンゲージリングを身に着けていれば、周囲に婚約したことを示すことができます。また、プロポーズをするにあたり、相手に安心感を与えるという意味でもエンゲージリングはとても大事な役割を果たします。

パートナーの愛を感じられる

エンゲージリングは、「これほど自分のことを思ってくれているのか」と実感する一つの指標となります。そのため、エンゲージリングを身に着けることでパートナーからの愛情をいつも感じられるようになるでしょう。

ふたりの大事な資産になる

エンゲージリングは、プラチナやゴールド素材にダイヤモンドを留めたデザインが一般的です。そのため、エンゲージリングは資産にもなります。

ふたりにとっての大事な資産となり、将来子どもが生まれた際には引き継ぐこともできます。

ご両親に安心してもらえる

エンゲージリングはふたりだけのためではなく、ご両親に安心してもらえるアイテムにもなります。

例えば、エンゲージリングがないと「経済的に厳しいのでは？」と思われてしまう可能性があります。これにより、ご両親が不安に思ってしまうのです。

しかし、エンゲージリングがあれば経済面で心配されることはありません。また、「お互いに愛し合っている」と思ってもらうことができ、安心して結婚を祝福してもらうこともできるでしょう。

マリッジリングと重ね着けが楽しめる

エンゲージリングがあれば、マリッジリングとの重ね着けが楽しめます。仮にマリッジリングだけだと、手元が寂しく感じてしまうことがあるかもしれません。しかし、エンゲージリングと重ね着けすることで手元が一気に華やかになります。華やかさがほしいフォーマルシーンに重ね着けすることで、よりおしゃれを楽しむことができるでしょう。

マリッジリングと重ね着けを前提にエンゲージリングを贈りたい場合は、セットリングを選ぶのも一案です。セットリングは、エンゲージリングとマリッジリングの両方を重ね着けできるようデザインされた指輪のことを言います。それぞれ別々に購入するよりもデザインの美しさが際立つため、日常的にエンゲージリングを着けたい方に人気です。

アイプリモでは、バランスのとれた美しいデザインのセットリングが豊富に取り揃えられています。エンゲージリング購入後のデザイン・サイズ変更サービスも行なっているため、エンゲージリング選びに迷っている方への救世主となるはずです。
セットリングデザイン一覧

まとめ

エンゲージリングの歴史や贈る理由、マリッジリングとの違いをお伝えしてきました。購入を迷っている方も、ふたりの大事な約束の証として贈って損はないはずです。

単に高価なものを選ぶのではなく、マリッジリングとあわせてデザインにもこだわりましょう。一生のうちの大事なイベントなので、相手の喜ぶ顔を思い浮かべながら後悔のしないリング選びをしてくださいね。