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ダイヤモンド鑑定書とは?鑑別書との違いや見方を解説

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ダイヤモンド鑑定書とは?鑑別書との違いや見方を解説

いつの時代も憧れの対象であり続けるダイヤモンド。そのダイヤモンドを購入する際に付属してくる”鑑定書”ですが、なぜ付いてくるのでしょうか。渡されても内容がよくわからないという方も多いようです。


そこで今回は、鑑定書の見方や鑑定機関などをご紹介します。また、ダイヤモンドの品質を示す4Cについても解説しているので、ぜひご覧ください。

目次

ダイヤモンド鑑定書って何?
鑑定機関
鑑別書との違い
ダイヤモンド鑑定書の見方は?
1. SHAPE & CUT(形とカット)
2. MEASUREMENT(寸法)
3. CARAT WEIGHT(重量)
4. COLOR GRADE(カラーグレード)
5. CLARITY GRADE(クラリティグレード)
6. CUT GRADE(カットグレード)
7. FLUORESCENCE(蛍光性)
8. PROPORTION(プロポーション)
9. COMMENTS/REMARKS(その他/備考欄)
10. PLOT(プロット)
ダイヤモンドの品質を示す「4C」とは
カラット(CARAT)
カラー(COLOR)
クラリティ(CLARITY)
カット(CUT)
ダイヤモンド鑑定書の発行・再発行の方法
まとめ

ブライダルリング専門店

ダイヤモンド鑑定書って何?

ダイヤモンドの鑑定書には一般的には2種類のタイプが存在しています。品質を確かめるための4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)に関する評価が記載されたグレーディング・レポートとも呼ばれる”鑑定書”と、主に業者間でのやりとりの際に使用されるソーティング・メモと呼ばれる”簡易鑑定書”です。

ダイヤモンドの価値の判断は、鑑定書に記載されている4Cや蛍光性、サイズを元に行います。その他の詳細な情報として、石の形状、テーブル/パビリオン部の比率やキューレットサイズが記載されています。

鑑定機関

ダイヤモンドの鑑定書を発行する鑑定機関は、日本国内だけでも数百社あると言われています。しかし、いずれも公的に認められた機関ではなく、民間の企業が独自に実施しているものばかりです。こういった企業の鑑定書が広がると評価基準も曖昧となってしまい、信頼が非常に重要視される宝飾業界にとっての問題となっていました。

そこで、宝石鑑別団体協議会(AGL=Association of Gemological Labolatories Japan、以下AGL)という組織が昭和56年に立ち上がりました。AGLに加盟している鑑定機関が発行している鑑定書やソーティングは、基本的に信用できると判断して良いでしょう。

なお、海外鑑定機関へは国内から鑑定依頼を出すこともできますが、その手続きは簡単ではありません。基本的には国内のAGL加盟機関に依頼することになります。

アイプリモでは、AGLに加盟している下記の5機関からの鑑定書発行(DGL、CGL、AGT、GIA、IIDGR)を行なっています。

DGL(ダイアモンドグレーディングラボラトリー)

昭和63年からAGLに加盟している企業です。東京のほか、名古屋、大阪にもラボを構えています。

中央宝石研究所(CENTRAL GEM LABORATORY Co., Ltd)

1970年から続く老舗の鑑定機関です。宝石学のセミナーを各地で行うなど、業界を牽引する存在でもあります。信頼度が高い機関として有名です。

AGTジェムラボラトリー

こちらも1971年から続く鑑定機関です。各種宝石に関するセミナーを定期的に実施するなど、積極的な活動を行なっています。

GIA(Gemological Institute of America)

GIAはアメリカの鑑定機関で、ダイヤモンドの基準となる4Cを考案した世界で最も権威のある機関です。上記のAGLの規定も、GIAを元に作成されています。

IIDGR (International Institute of Diamond Grading & Research)

IIDGRは、1888年に南アフリカを拠点に創業し、ダイヤモンドの採掘から卸売りまでを行っている大企業「De Beers Group」によって設立されたダイヤモンド専門の鑑定機関です。ベルギー国内のアントワープにラボを構えています。

鑑別書との違い

鑑定書と似たような言葉に「鑑別書」があります。
鑑別書は、その宝石が天然なのか人工のものなのか、どのような加工方法なのかなどを示すために発行されます。これはダイヤモンドに限らず、あらゆる宝石で発行することが可能です。鑑別書に記載されるその他の項目は、【硬度・屈折率・多色性・サイズ・カット・重量】などの情報です。

ダイヤモンド鑑定書の見方は?

ダイヤモンド鑑定書とは?鑑別書との違いや見方を解説_3

<アイプリモのダイヤモンドの品質についてはこちら>

鑑定書には数字やアルファベットが細かく書き込まれているため、ひと目ではどこに何が書いてあるかわからない方がほとんどでしょう。下記のような項目にわかれて記載されていることが多いので、お持ちの鑑定書と見比べながら確認してみてください。
なお、鑑定機関により記載内容が異なる場合があります。

1. SHAPE & CUT(形とカット)

研磨されたダイヤモンドの形とファセット(切子面)を記載します。

2. MEASUREMENT(寸法)

ガードル直径の最小と最大寸法、テーブルからキューレットまでの深さの寸法をダイアメンション装置で測定し、100分の1ミリ単位で表示します。

3. CARAT WEIGHT(重量)

デジタル電子重量計で正確に測定された重量を示します。

4. COLOR GRADE(カラーグレード)

ダイヤモンドの色の濃さを判定し、カラーグレードを表示します。

5. CLARITY GRADE(クラリティグレード)

内部と表面の特徴、大きさ、性質、数、位置、反射、色などを総合的に判断します。

6. CUT GRADE(カットグレード)

データベース(3850万通り以上)でプロポーションを照合し、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorの各グレードが割り当てられます。

7. FLUORESCENCE(蛍光性)

ダイヤモンドが紫外線下で発光するのを利用し、この発光時の色や強さをマスターストーンと比較して数値化します。

8. PROPORTION(プロポーション)

ダイヤモンドに施された面(カット)の角度や比率を記載します。

9. COMMENTS/REMARKS(その他/備考欄)

レポート内に記載されている項目以外のダイヤモンドの特徴などを記載します。

10. PLOT(プロット)

ダイヤモンドのインクルージョンと呼ばれる内包物の特徴を図で示したものです。

ダイヤモンドの品質を示す「4C」とは

ダイヤモンド鑑定書とは?鑑別書との違いや見方を解説_2

鑑定書にも記載されている「カラット」「カラー」「クラリティ」「カット」は、ダイヤモンドの品質を評価する国際基準です。ダイヤモンドの品質を把握するためにも、4Cについて理解を深めておきましょう。

カラット(CARAT)

カラットは、ダイヤモンドの「重量」を表す基準です。1カラット=0.2gで計算されており、デジタル電子重量計で測定されます。
ダイヤモンドが重くなるほど価値が高くなります。

カラー(COLOR)

カラーは、ダイヤモンドの「色」を表す基準です。23の等級があり、無色透明に近いほど価値が高くなります。

D・E・F G・H・I・J K・L・M N・O・P・Q・R S・T・U・V・W・X・Y・Z
無色 ほぼ無色 わずかな黄色 非常に薄い黄色 薄い黄色

最高位は「DIAMOND」の頭文字から取られたDカラーで、Zカラーに近づくほど黄色みを帯びていきます。

なお、ダイヤモンドには「ピンク」「ブルー」「イエロー」などのカラーダイヤモンドもあります。カラーダイヤモンドは例外なので、その点は念頭に置いておくようにしましょう。

クラリティ(CLARITY)

クラリティは、ダイヤモンドの「透明度」を表す基準です。ダイヤモンドの表面にある内包物の大きさや数、位置などによってグレードが決まります。内包物が少ないほどダイヤモンドが強い輝きを放つため、価値が高くなります。

FL IF VVS1 VVS2 VS1 VS2 SI1 SI2 I1 I2 I3
内部欠点 ごくごくわずかな内包物 ごくわずかな内包物 わずかな内包物 顕著な内包物

I1〜I3は肉眼でも確認できるようになりますが、それ以外はほとんど肉眼では確認することができません。そのため、10倍ルーペを使って拡大し、検査が行われます。

カット(CUT)

カット(CUT)カットは、「プロポーション」「シンメトリー」「ポリッシュ」によって5段階で評価されます。ラウンドブリリアントカットと呼ばれるカット形状のみに定められているグレードなので、それ以外のカットの場合は、鑑定書には記されません。

Excellent Verygood Good fair Poor

カットは4Cの中で唯一、人の手によって評価が左右される要素です。グレードがひとつ変わるだけでも、輝きが大きく違います。

なお、アイプリモが取り扱っているセンターダイヤモンドは、「プロポーション」「シンメトリー」「ポリッシュ」のすべてがExcellent評価の「3EX(トリプルエクセレント)」です。

ダイヤモンド鑑定書の発行・再発行の方法

ここまでご紹介してきたダイヤモンドの鑑定書ですが、個人で鑑定書の発行を依頼することも可能です。ご自身がお持ちのダイヤモンドの鑑定を依頼したいときには、前述のような専門の鑑定機関に直接相談してみてください。

依頼する際の注意点は、ダイヤモンドを単体で持ち込む必要があるということです。装飾の一部となっていると取り外しの作業が必要になりますので、お近くのジュエリーリフォームショップなどで取り外してもらっておくと良いでしょう。

一度購入時にもらった鑑定書を無くしてしまっている場合なども、個人で鑑定を依頼して再発行をすることができます。

まとめ

ダイヤモンド鑑定書とは?鑑別書との違いや見方を解説_4

ダイヤモンドの鑑定書は、そのダイヤモンドの品質を確認するために重要なものです。鑑定書が付いていないダイヤモンドは、品質が約束されたものなのかどうかの判別が難しくなります。そのため、ダイヤモンドを購入する際は鑑定書の有無を確認することが重要です。
「これから婚約指輪を購入する」という方は、ダイヤモンドの鑑定書が付くかどうかもチェックしましょう。
なお、アイプリモでは0.18ct以上のダイヤモンドにはすべて鑑定書が付きます。国内外で認められた鑑定機関の鑑定書なので、安心してダイヤモンドを購入いただけます。

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